一之船入

二条木屋町、高瀬川沿いに、一之船入（いちのふないり）という場所があります。昔は運河を使って荷物を運んでいて、ここがその出発地点だったので、それを記念して高瀬舟が復元されて川につながれています。桜の時期はとくに情緒があります。


森鴎外で有名な高瀬川は、鴨川の水を取り入れて、伏見から淀川、さらに大坂へと荷物を運ぶルートを確保するために、角倉了以が江戸時代初めに開いた運河です。荷物の運搬には、底の平たいタカセ船という船を使っていたので、川の名前も高瀬川と呼ばれるようになったそうです。 この高瀬船に荷物を乗せて綱を付け、川岸から何人かで引っ張って運んたようです。