この変わったお姿をしている阿弥陀様を知ったのは去年東京で開かれた「東大寺大仏−天平の至宝」展を見に行った時でした。あまりに長い間座禅、思惟をしていたので、髪の毛がのびてこのようなアフロヘアーになってしまったという、ユニークな発想に思わず笑ってしまいました。五刧思惟阿弥陀如来といい、東大寺の勧進所、阿弥陀堂に安置されていて、一年に一回(10/5)公開されます。これはそう易々とは見られません。そこでもっと身近に見られるものはないかと思っていたら・・・
ありました、ありました。石仏ですが。金戒光明寺の墓地の中にちょこんとお座りになっていました。どういういわれでここに置かれているのでしょうか?
頭が重たそうです。昔パーマをかける時にかぶっていたお釜みたいです。定印を結ぶ手は袖のなかにかくしています。五刧とは永い時間を示す単位で、大磐石を百年に一度ずつ白氈で払って、その石がすりきれてなくなっても終わらない時間だといい、要するに永遠・無限をさすものだそうです。落語ジュゲムの中のゴコウのすりきれというのはこの五刧のことだそうです。
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