8/30/2008

石塀小路


丸山公園から清水寺にかけて歩く途中に、静かで京都らしい風情がある場所、石塀小路というのがあると、ガイドブックに出ていたので、さっそく探検に。ねねの道に出るまでのほんの少しの距離ながら、石畳と板塀、古い旅館がひっそりと並び、落ち着いた場所でした。途中には、”静”という字の板が数ヶ所電柱に張られていましたが、人は全く通りません。あっ、でも、そう書いてあるということは、迷いこんだ修学旅行生などが騒がしいこともあるのかしらね。”どうぞお通り下さい”という細い道を、アリスがウサギを追いかけていく気分でわくわくしながら入っていくと、手入れの行き届いた小道の先には可愛い趣味のお店があって、知らず知らず、ねねの道に出ていました。ふと見上げると、八坂の塔が目近にそびえたっていました。

8/29/2008

くくり猿



名古屋、東京多摩地方などで、異常な大雨が降り、各地に被害が出ているとのこと。本当に予想外の天候が続きます。
東山付近を散策していて、突然迷い込んだ所が、八坂庚申堂。そういえば、付近を歩いていて、どこの家の門先にも赤いお猿さんがぶら下がっていました。飛騨高山の”さるぼぼ”に似ていますが、関係があるのかどうかわかりません。境内には色とりどりのくくり猿がぶら下がっていて、門の屋根にも、本堂にも”見ザル、聞かザル、言わザル”がいました。欲望のままに動かないように、手足をくくられているそうです。

8/28/2008

冷やしおでん


低気圧の影響で全国的に涼しい日が続いているようです。京都もおかげさまで暑さがやわらぎ、ほっとしています。
昨日の夜、ふらりと入ったお店で、”冷やしおでん”なるものを食べました。トマト、なす、かぼちゃ、オクラなどのお野菜をかつおだしで煮て、冷やして食します。これがおいしい!のなんの。もともと京都は野菜の生産地なんですよね。スーパーに行くと、ほとんどの野菜が”京都産”と書かれています。そうそう、今朝食べた、いちじくも京都産でした。産直だから、新鮮で野菜がすごくおいしいのです。冷やしおでんのトマトは、スプーンで切れるほど、柔らかくて、おいしいスープも飲めます。とくに感動したのは、ズッキーニ。ゆず白みそをかけていただきました。さっそく真似してみようと思います。

8/27/2008

よかったぁ!



滋賀県の琵琶湖の北東のほとりにある高月(たかつき)町一帯は観音様の町といわれ、数多くの観音様が点在しているそうです。その中でも一番有名なのが向源寺(渡岸寺)の十一面観音(国宝)で、その昔、織田信長と浅井長政の戦いの時、この寺も焼けたのですが、信仰に厚い地元の人々が持ち出して、地中深く埋めて守ったと言われています。住宅地の一角にひっそりと建つお寺で、誰も人がいなく、こんな所にあるのだろうかと不安になります。本堂の横に収蔵庫があり、受付で拝観料を払うと鍵を開けてくれます。この十一面観音像は、平安時代のもので、”檜の一本造で、194cmの均整のとれた姿。右手を長く垂らし、軽くひねった腰は官能的でヴィーナス像を彷彿とさせます”と書かれていましたが、目を閉じて穏やかな表情で本当にきれいでした。周りを歩いて見られるようになっていて、耳の後ろについているお顔や、真後ろについている笑っているお顔や、ほれぼれするようなお姿をじっくり見ることができました。何だかとても得した気分になりました。

8/24/2008

もう秋の気配が


福井県の九頭竜ダムまでやってきました。気温は25度くらい。まわりはススキやクズの花が茂っていて、もうすっかり秋の景色です。

8/23/2008

杉の伐採


日本の山はつくづく杉の木が多いなぁと思います。これでは杉花粉に悩まされるのも当然ですね。でもスラーとまっすぐに伸びた姿はちょっとほれぼれします。東南アジアの安い木材がどんどん入ってきて大変でしょうが、今でも林業で生活している人達はもちろんいるんですね。そういえば北山杉って有名です。ドライブの途中で、杉の木が切り倒されている所に遭遇しました。下のほうだけきれいに皮がむかれていたのは、どうしてしょうか?

鯖街道


私の大好物は鯖寿司です。脂ののった厚切りの鯖寿司は高価ですが、なんともいえずおいしいです。その鯖寿司のお店”花折”の本店が、通称”鯖街道”沿いにあります。昔は朝、若狭湾でとれた鯖を牛や馬の荷車につんだり、人が担いで歩いて一日がかりで京都まで運んだそうです。うっそうとした山奥の道をよくもまぁ!昔の人はすごいなぁと思います。大原の脇を通りすぎてしばらく走ると、鯖、さば、サバという看板がつぎつぎに出てきます。

鯖のあぶり寿司

8/20/2008

信心深いのかな?


お盆が終わっても、やっぱり暑いです。寝苦しいです。が、しかし、ここ二日ほどは、夕方雨の後、よい風が通るようになり、冷房を切って窓をあけてます。
ところで京都はどうしてこんなに街の角角にお地蔵様がいっぱいいるんでしょうか?それもちゃんと手入れが行き届いていて、人が拝んで行ったりするんです。

8/18/2008

本当はこれがしたかったの

グラスの水に送り火を映して、その水を飲むと無病息災でいられるという言い伝えがあるそうで、ぜひやってみようと思い立ち、ベランダでグラスにお酒をいれて(!)やってみたのですが、残念ながら、遠すぎて映りませんでした。
これは座興です(by フォトショップ)。

消し炭


大文字の送り火で使われた赤松の消し炭は、銀閣寺かいわいの旧家の軒先では、半紙で包んで吊されています。また細かい消し炭は、家の二カ所の鬼門(東北と南西)に置いておくと厄よけになるそうです。

8/17/2008

大文字山へ登山!


次の日の早朝、ベランダから双眼鏡でのぞくと、あの大文字に米粒の人だかりが。そうです。みんな消し炭を集めに行ってるのです。ここはやはり登ってみなければ!ということで、すぐに支度を。銀閣寺の脇から登山道があり、清流に沿って、うっそうとした杉木立の続く山道を歩くこと40分あまり、最後は急な階段が続き、汗びっしょりに。急に開けた場所にでると、そこは大の中心部。4基の火床(大谷石)がサークル状に並べてありました。大の一番上の部分に行くにはまた少し登り、そこには2基が埋めこまれていました。ここからの眺めは最高で、京都市内のみならず、大阪の高層ビル群まで見えました。

ここからは我が家も見えます

消し炭を集める人々

五山送り火

昨日は夏の京都のもう一つのイベント、五山の送り火でした。私の住んでいるマンションの屋上からは、鳥居をのぞく、5つ(右大文字、法、妙、船、左大文字)が見えます。夜の8時に点火が始まり、30分くらいで燃え尽きます。先祖の霊が帰るのを見送るという宗教行事だけあって、携帯カメラをむけながらも、なんとなく皆しんみりと見物している気がしました。風もけっこう涼しく、これが終わるともう秋です!(本当に?)

準備中、夕方東のベランダから

夜になって

北側

これだけ見えました

8/16/2008

夕焼け

最近、空を見上げることが多くなって、やたらに感激してしまいます。これって年のせいでしょうか・・・この日は夕焼けがきれいでした。まるでオーロラのようだと、見たこともないのに思ってしまいました。

8/15/2008

ブックカフェ

北京オリンピックの真っ最中ですが、テレビがないので、涼しい中、読書三昧の日々です。
近くにブックカフェがあり、そこでは一日中、お茶を飲みながら、好きな本を手に取って読むことができます。気に入れば買うこともできますし、インターネットも使えます。またやはり近くに市営の図書館が二つ(富士見町、大泉村に)あり、新聞や雑誌はここで読みます。漫画や昔、はやったテレビドラマのビデオ、映画のDVDなどもそろっていてびっくりです。本もかなり種類が多くて充実しています。地元の子供、学生達、主婦層、リタリアした人達、旅行者、別荘族らしき人達などが自由に出入りできて、とてもオープンな憩いの場所となっています。

ブックカフェ

リゾナーレ小淵沢の夕暮れ

8/11/2008

夏空


酷暑の京都を逃げ出し、八ヶ岳に来ています。ここは朝晩は20度以下、昼間でも木陰だと25度くらいで、別天地です。まったく汗をかきません。寝苦しい夜がウソのようで、毎晩ぐっすりと寝ています。

8/07/2008

あー、しあわせ!



錦のちょっと北にある、西京漬で有名なお店”一の傳”で、ランチをいただきました。落ち着いた雰囲気の町家の二階は、暑さと喧噪から逃れた別世界。懐石料理はどれも素晴らしく、とくに大きなハスの葉にのった、ハモの湯引き、じゅんさい、うにかけ卵豆腐は、心憎い演出でおいしくいただきました。

8/05/2008

重森三玲3


東福寺の南の門、勅使門を出て少し歩くと、光明院があり、ここの波心庭も三玲の作品です。門の入り口には”庭の自尊心を傷つけますので、是非と思われる方以外、どうでも良いと思われます方は、自問の上、入山しないで下さい”と書かれた看板があり、拝観料も自分で判断して入れるように、竹筒が下げてあります。誰もいないお部屋に恐る恐る入ったとたんに、目の前にわぁーという迫力でお庭が迫ってきます。三つずつ並んでいる石はそれぞれ、釈迦三尊、阿弥陀三尊、薬師三尊を表しているそうです。それは置いといて、本当に心がなごむ感じで、立ち去りがたいお庭でした。

吉野窓から


桔梗の花が緑と白と茶の中で、涼しげでした。ボランティアの方が一人、黙々と庭の手入れをしていらっしゃいました。茶色になっているコケは、てっきり枯れているのかと思ったら、その方のお話によると、葉を閉じているだけで、水分を含むと開いてきて緑色に変わるとのこと。桔梗の周りに水をあげたので、確かにその辺は緑色になっています。梅雨の後にくると美しいというのは、そういう意味だったのですね。いつも緑色だときれいなのにと素人観光客は思いますが、水をあげすぎると、根腐れしてしまうので、自然現象に任せるようにしているとのことでした。ウマスギゴケという、耐性のある苔をちゃんと選んでいるそうです。本当に皆さん、いつくしんで大切に守っているんですね。


重森三玲2

北庭

東庭

三玲の代表作であり、デビュー作である、東福寺の方丈庭園を見てきました。1938年に再建されたものなので、そう古いものではありません。東西南北4つの庭、それぞれが違う趣向のお庭になっていて、広い廊下をゆっくりと歩きながら巡ることができます。特に北(市松模様)と東(北斗七星)のお庭は今まであったものを廃物利用をして、彼なりにモダンな庭に仕上げたということです。黙ってながめていると、石のほうから何かを語りかけてくるそうですが、そういう境地になるには、まだまだ何回も通わなければ無理のようです。

8/02/2008

重森三玲1




重森三玲(みれい)美術館に行きました。実は私は何の知識もなかったのですが、東京の友人が、私好みだろうと、予約をしてくれ、一緒に訪ねました。三玲という人は東福寺の方丈庭園をプロデュースした昭和を代表する庭園家で、そのご自宅が公開されているのです。超モダンな枯山水の庭と言ったら良いのでしょうか。入り口を入ると、その石の配列にまず圧倒されます。お孫さんにあたる人が案内をしてくださり、説明を聞いているうちに、三玲の人となりがだんだんとわかってきて、なかなか興味深いものがありました。昔は寺社に関する資料はたくさんあったのに、庭に関する資料は皆無で、そこに気づいた三玲は、みずから全国を回って調査、研究をし、やっと庭園芸術というものが認められたそうです。家のあちこちに自分好みの工夫を凝らしたところが見られ、味わいのあるお宅でした。と同時に、これを維持していくのは大変なことだとも思いました。