8/02/2008

重森三玲1




重森三玲(みれい)美術館に行きました。実は私は何の知識もなかったのですが、東京の友人が、私好みだろうと、予約をしてくれ、一緒に訪ねました。三玲という人は東福寺の方丈庭園をプロデュースした昭和を代表する庭園家で、そのご自宅が公開されているのです。超モダンな枯山水の庭と言ったら良いのでしょうか。入り口を入ると、その石の配列にまず圧倒されます。お孫さんにあたる人が案内をしてくださり、説明を聞いているうちに、三玲の人となりがだんだんとわかってきて、なかなか興味深いものがありました。昔は寺社に関する資料はたくさんあったのに、庭に関する資料は皆無で、そこに気づいた三玲は、みずから全国を回って調査、研究をし、やっと庭園芸術というものが認められたそうです。家のあちこちに自分好みの工夫を凝らしたところが見られ、味わいのあるお宅でした。と同時に、これを維持していくのは大変なことだとも思いました。

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