何の予備知識もなく偶然7月24日、大阪に行くことになったのですが、なんとその日は日本三大祭(他は、京都の祇園祭、東京の神田祭)の一つ、天神祭の宵宮祭でした。
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せっかくなので、夜店でもひやかそうかと、夕方天満宮に出かけていきました。
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境内は天満宮の浴衣と鉢巻き姿の人々がいっぱい。そして5時頃、正門から太鼓や歓声とともになだれこんできたのが、おかしげな赤い頭巾をかぶり、へんな動きをしている人達をのせたみこし(かな?)。太鼓を打ちながら、ギッタンバッタンとシーソーのように交互に揺れながら境内を練り歩きます。
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これは「催太鼓(もよおしだいこ)」というもので、豊臣家の忠臣が主家の危機回避を天満宮に祈願した故事に因んだものといわれ、豊臣家より拝領と伝えられる太鼓を真紅の投げ頭巾をかぶった願人(がんじ)が激しい動作で打ち鳴らしています。
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シーソーのように左右前後に激しく揺らす動作を「からうす」といい、催太鼓の太鼓台の下に丸太を差し込み、その丸太を軸にしてシーソーのように大きく揺らしながら太鼓をたたくもので、大阪府の無形文化財に指定されたそうです。けんかのようなものも始まり、ものすごい熱気でした。さすが大阪!