この家は京大教授駒井卓、静江夫妻の住居として建てられました。300坪もある敷地内には書生部屋や温室などもあります。
落ちつきのあるいい雰囲気の居間です。腰掛けつきの出窓が美しいです。
居間に続くサンルームです。窓はすべて二重になっています。窓の形が今見ても素敵ですから当時は画期的だったことでしょう。
食堂の家具も当時のままだそうです。ランプシェードは絹です。
二階にあがる階段はきれいな曲線になっています。窓のステンドグラスにちょうど日がさして黄金色に輝いていました。
二階にある博士の書斎です。光がさんさんと入るので保護のためカーテンが閉められています。
二階のサンルームです。この椅子は奥様のためのものだそうです。ここからは比叡山と大文字山(如意ヶ岳)が見える設計になっています。
モダンなキッチンには大理石のパンこね台が
壁に隠れている器械、これを廻すと廊下にあるロフトの階段が下りてくる仕掛けになっています。
そして最もオシャレなのは各部屋によって違うクリスタルのドアノブです。この他にも思わぬ場所に壁面収納があったり、凝った装飾や調度品などがありなかなか楽しい見学でした。
2 件のコメント:
京都には、古い神社仏閣だけでなく、こんな近代モダンな民家も残っているのですね。有名な外人建築家に建ててもらうには当時相当な資金が必要だったでしょう。個人宅として土地も広いし。いい写真を拝見しました。
わんわん(?)さん
コメントありがとうございます。
そうですね、京都という街は古いものと新しい感覚が混在しているおもしろい所です。当時の大学教授はきっとかなりの高給取りだったのでしょう。そしてその莫大な遺産をナショナルトラストに寄贈した息子さんもすごいと思います。
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