南座へ玉三郎さんの「阿古屋」を見に行ってきました。数年前に東京の歌舞伎座で見て以来で、とても楽しみにしていました。「壇浦兜軍記」の中の一段で、平家の武将・景清の恋人の傾城・阿古屋が源氏に捕らえられて、景清の行方を問いつめられる場面で、玉三郎さん自身が琴、三味線、胡弓の三曲を歌いながら弾くのですが、気持ちをこめて、でも心の乱れを悟られまいと淡々と演じる姿は、息をのむほど美しかったです。この役を演じられるのは今の歌舞伎界には玉三郎さんしかいないと思います。
先月 ”玉三郎の美の世界展” の展示で見たあの重厚な衣装で、どうやって弾くのだろう?というのが、今回の疑問点でしたが、前帯もそのままで優雅に奏じられ、魂が乗り移ったようでした。
”美の世界展” の展示衣装も入れ替えられていました
「助六」の揚巻(花魁)の衣装
この前帯の刺繍もすごい
「籠釣瓶花街酔醒」の八ツ橋の衣装
これも花魁の衣装だけあって、素晴らしいです
「先代萩」の正岡の衣装 黒白がはっきりしてます
「隅田川」の班女の衣装
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