2/02/2014

ポジャギ

”ポジャギ”  (朝鮮のパッチワーク)を知ったのは5年ほど前、大山崎美術館の窓にかけられていたモノトーンの透けた布を見たのが始まり。それ以来その魅力にとりつかれています。シルクや麻布を使ったものが多く、手作りで、高価なので、買えずにいつも眺めるだけですが。


その作品展示会を高麗美術館でやっていたので見て来ました


「ポジャギ」とは、物を包んだり、覆ったりする四角い布のことで、日本の風呂敷や布巾のようなものです。朝鮮王朝時代(18世紀)に盛んになり、女性が一針一針縫い合わせ、細かい刺繍をして作り上げた作品には目を奪われます。たくさんの布の端切れをつなぎ合わせたポジャギのことを「チョガッポ」というそうです。私の大好きなパウルクレーの絵を思い起こさせるような芸術品です。

 
白い薄絹を使ったチョガッポ(図録より)

麻布のチョガッポ(図録より)

「チュモニ」というのは、女性用の巾着、眼鏡ケースなどの小物入れです。色鮮やかで細かい刺繍や組紐などが施されています。

これは買い求めた簡易な小物入れ

1階は昔の貴重な作品の展示で、2階は現代作家さん(崔福姫、中野啓子)のチョガッポが飾られていて、それが風に揺れていたり、光が透過されていたりして本当にきれいでした。写真撮影は禁止なので、残念ながら紹介できませんが、ポジャギに深く関わっていて、ご自身のプチホテルにも作品を飾られている「奈良倶楽部」さんがブログに載せていらっしゃるので、よかったらそちらをご覧ください。

http://naraclub-naraclubpart2.blogspot.jp/2014/01/blog-post_7.html

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