3/26/2015

琳派のきらめき(細見美術館)@京都高島屋

本阿弥光悦、俵屋宗達が1615年に始めた琳派。その100年後に再興した尾形光琳、さらにその100年後に登場した江戸の酒井抱一、さらに100年後には神坂雪佳が現れ、めんめんと独特の美の世界が受け継がれている琳派400年の歴史を一堂に見ることができました。


第1章 琳派誕生(光悦・宗達の美)

宗達が、扇などに大和絵や水墨画を描き、書に秀でていた光悦が和歌を書くというスタイル。琳派誕生の頃の作品が見られます。琳派は当時裕福な人々が中心に活動していたので、絵具も高価なものが使われていて、保存状態がすごく良いそうです。

俵屋宗達 伊勢物語図色紙「大淀」


第2章 花咲く琳派(光琳・乾山他)

高級呉服商の家に生まれた光琳。金をふんだんに使い、デザイン性にとんだ作品には目を奪われます。弟子の中村芳中(大阪琳派)の草花の扇絵も素敵でした。

尾形光琳「柳図香包」


第3章 新たなる展開(抱一と江戸琳派)

姫路城主酒井家の次男として江戸に生まれ、37才で出家という身の酒井抱一。尾形光琳に私淑し、いろいろな人の画風を学び、江戸琳派を確立した人です。



抱一作の「鹿楓図団扇」これが細見美術館のコレクションのきっかっけになったそうです。その団扇を現代の名工が再現したそうで、な、なんと1千万円!


第4章 京琳派ルネッサンス(神坂雪佳)

近代京都琳派の代表で、光悦の200年忌に琳派の普及活動し受け継いだ人。琳派独特の構図や技法を生かした上で、さらにデザインや装飾的な新しい試みも見られます。

神坂雪佳「金魚玉図」

あまりにも有名な、金魚を真正面から描いたユニークな作品。今回の目玉でお酒のラベルやバックの柄にも採用されています。私的には、もっと他のおだやかな作品の方が好きですが・・・

この展覧会、京都では23日に終了しましたが、この後大阪、横浜、日本橋とまわるようです。ぜひ、どこかでご覧になってください。



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