家プロジェクトの一つ、角屋は、宮島達男さんのアートで、土間や太い梁のある200年前の家の一室に、プールのように水をはり、そこにLED発光のカウンターが埋め込まれている。真っ暗な部屋で、そのカウンターが1から9までの数字をバラバラに点滅して幻想的な世界を作っている。説明によると、点滅時間のスピ-ド設定を地元の人々に依頼。人によって間隔がみんな違っていて、誰のがどこにあるかもわかるようになっているとのこと。ここでも地元の人とアーティストとの協力作業が見られ、プロジェクトがうまくいっている所以と納得する。
二つ目は南寺。建物は安藤忠雄さんによるもので、コンクリート打ちぱなしの多い氏にはめずらしく、焼き杉を使った窓のない木造の建物。中の作品(といえるのかわからないけど)はジェームス・タレル氏によるもの。
案内人に誘導され、手さぐりで全くの闇の世界に連れ込まれる。イスがあるもの見えないが、何とか座る。自分自身も前後の人も全く見えない。どのくらいの広さの部屋なのかもわからない。何が起こるかわからず、ドキドキする。案内人の説明によると、そこにじっとがまんして座っていると、前にスクリーンが見えてくるから、そうしたら席を立って、スクリーンにむかってゆっくり歩いていけと言う。エエーッ!どうしよう、見えてこないよぅ・・・4~5分のことだと思うが、暗闇で孤独だとひどく長い時間に思える。永久に出られないのではと心配になる。まもなく、ぼんやりと白っぽいものが前方に見えるような気がしてくる。でもこれって錯覚かも。そっと、横の席に手を伸ばすと、隣にいるはずの人がいない!ウッソー!もう限界!意を決して、そろりそろりと手を前にのばしながら、へっぴり腰で、うすぼんやりとした光に向かって歩きだす。やっと外で人の声が聞こえてきて、脱出成功!きっとみんな変な顔をして出てきたのでしょう。並んで待っている次の人たちが心配そうにしていました。これは後でわかったことですが、光を感じる能力が人によって違うようで、同行の中でも若い人は早く見え、かなりの年配の人は最後まで見えなかったようです!?
2 件のコメント:
おもしろそう!だけどちょっと恐そう!
最後まで見えなかった人はどうやって脱出するのでしょう?なんだかこちらまでどきどきしてしまいます(@_@;)
フフフ、それは秘密です。
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