10/31/2008

わーぃ、いいものを見た!


いよいよ京都非公開文化財の特別拝観が始まりました。
今日はまずは東福寺へ。国宝の三門に上りました。ものすごい人かと思ったら、ぜんぜん人がいなくて、本当に入れるんだろうかと心配になりました。三門に上るには急な階段を手すりをしっかり持って上ります(年とったら来れない・・・)。同志社大学の歴史研究会の学生さん達が、切符きりから、案内、説明までしてくれました。楼内は広く、釈迦如来、十六羅漢や、天井絵などみごたえがあります。上からの景色は見事でしたが、残念ながら、紅葉はまだまだでした。

東福寺の案内からのコピー


ゆっくり拝観し、満喫して下りてきて、ふと正面の本堂を見ると、中になにやら人の気配が。窓や戸が開いていて、のぞいてみると、正面に大きな涅槃図が下げられていて(これは年一回3月の涅槃会でしか見られないもの)、その前の須弥壇には人だかりが。ライトを照らしながら指さしたりしています。カメラも高いやぐらにのせられてスタンバイ。わーぁ何事!?ふと見ると天井にかかれた堂本印象作の龍の絵もばっちり見えるではありませんか。中にいた人に聞いたら、文化庁の人がきて何かの調査をしているとのことでした。なんだかすごーく得した気分になりました。




10/30/2008

秋の良き日


奈良の興福寺というと、阿修羅像が有名ですが、他にもこんなにたくさんの素晴らしい仏像があるとは知りませんでした。
北円堂と南円堂と五重塔が特別公開されていて、見に行くタイミングは今日しかない!ということで、急遽思い立って奈良まで行ってきました。
奈良駅を降りると、平日にもかかわらず、すごい人出。その殆どの人達は奈良博物館で今開かれている”正倉院展”へ。この日は偶然にも、天皇、皇后両陛下もお見えで、沿道からお姿を拝見しました。
でも私は迷う事なく、興福寺へ。北円堂も南円堂もそのフォルム自体がとても美しいです。
南円堂(康慶作と言われる不空羂索観音菩薩座像と四天王立像が国宝)


北円堂(国宝)

普段は一般公開していない、運慶作と言われる弥勒如来座像、無著・世親菩薩(北円堂)を間近に、自然光が入るお堂の中、ゆっくりと、周囲を何回も廻りながら見る事ができました。こんな風に国宝のお堂に入って実物を見られるなんてすごい!と感激しました。



10/28/2008

木の根道


2億6000年前に海底が隆起して生まれた鞍馬山は、老木が根を現し、海底の岩石は苔でおおわれ、昼なお暗く、霊気に満ちています。清少納言が「枕草子」の”近うて遠きもの”の中で”鞍馬の九十九折といふ道”と書いたといわれる道を上っていくと、あちこちに義経ゆかりの場所が出て来ます。天狗が出てきたり、義経が修行をしたという話が本当に信じられてしまうような雰囲気があります。


奥の院 魔王殿はじめ諸堂の幕や提灯に記されている鞍馬寺の寺紋は「羽団扇」。義経に兵法を伝授したと言われる天狗のイメージだそうです。 帰りは貴船神社へと下り、約3時間のハイキングでしたが、足下の木の根を踏まないように気を使ったためか、途中からふくらはぎが痛くなり、今日は筋肉痛です(-_-;)


10/26/2008

秋の花三種




ちょうど歩くには気持ちの良い気候。少し遠出をして、大山崎山荘美術館に行ってきました。広いお庭では、ツワブキ、ホトトギス、フジバカマの花が満開でした。

10/25/2008

北山ハロウィン


京都の北に、イチョウの街路樹と石畳がきれいで、多くの大学や府立植物園、陶板名画の庭があり、おしゃれなお店も多い、北山通りというのがあります。そこで毎年10月の最後の週末に”北山ハロウィン”が開催されます。カボチャのカービングコンテスト、仮装パーティ、ライトアップ、屋台、ライブなど、楽しい催し物がいっぱいです。冷静に考えると、なぜ京都でハロウィン??って思わないでもないですが、まあ大学の文化祭みたいなもの!という感じでしょうか。ここはさすがに観光客は少なく、地元の人達のお祭りのようです。

10/24/2008

水のダンス


10月にリニューアルした京都駅の名店街”みやこみち”に突然現れた水のアート。3メートルくらいの高さの10個の穴から細い水がすごい速さで落ちてきて、いろいろな形を作り出していきます。ハートや流れ星、動物の顔、英語のメッセージ、大文字、五重塔などなど。水の落下なので一瞬もとどまらないわけで、残像で見えているのでしょうか?デジカメを向けてもなかなかうまく撮れません。

10/22/2008

時代祭り



京都の”動く時代絵巻”といわれる時代祭が行われました。あいにくの空模様。延々と4時間も続く中、途中で雨が本降りになってきて、行列している人々、馬、牛、大切な衣装や御車には本当にお気の毒でした。2基の鳳輦(ほうれん)には孝明天皇、桓武天皇のご神霊が乗っていて、今の京都の繁栄ぶりをご覧になるという想定の行列だそうです。明治維新からさかのぼって平安時代までですが、途中、吉野時代とか、延暦時代などと、歴史に全くうとい私には、知らない時代まででてきました!少し歴史を勉強しなくっちゃ・・・

10/21/2008

今年の桜は・・・


毎年、紅葉の先駆けをいく、桜の紅葉が今年はきれいな予感がします。こればっかりは、その年の気温の変化や場所によってすごく違い、汚い色のままあっという間に散ってしまってがっかりしたり、すごくきれいで感動したりと、いつも今頃になると気になるところです。この週末に山梨で見た桜は、夕日を浴びてとってもきれいでした。春には花で楽しませてくれ、秋にも葉でなごませてくれる桜、だから桜の追っかけは病みつきになるのです。

10/17/2008

キーやん追っかけ その1



先日ブログで紹介した木村英輝(青蓮院のふすま絵)氏が、今度は京都市役所近くの駅地下”ゼスト御池”の壁に鯉を描き、10月9日完成しました。銀色のアルミニウムのフィルムの上に、108匹の大小様々な鯉が天に向かって昇っていく様子は目をみはります。地下街なので、いつも蛍光灯の光がこうこうと輝き、写真を撮ると、どのように角度を変えても、フィルムに反射して写ってしまいます。が、まぁそれもいいでしょう。Carp is dragon in heaven と書かれていました。

10/16/2008

これが



きのうゲットした物です。20才代の若い女の子が作った作品です。温かみのある小皿と小物いれです。

10/15/2008

手作り市


毎月15日は百万遍にある知恩寺に手作り市がたちます。境内にぎっしり、300軒もの店が所狭しとひしめきあい、すごい人出です。今日は最高の日和。自家製のお漬け物、パン、クッキー、小物、陶芸、花、洋服、作家ものなど、見ているだけでも楽しいものがあふれています。評判の物を求めて、すごい行列もできていました。やはり見るだけではすみません!版画絵やら、食器やら、つい買ってしまいました。でも直接その作家さんとお話ができるので愛着もひとしおです。

10/13/2008

秋の草二種

たで
紫式部と白式部

青空高くに鱗雲が見られ、空気がヒンヤリとすがすがしく、良い季節になってきました。散歩をしていると、目立たない野の花や実が色づいています。もうすぐ心待ちにしている紅葉が始まります。

10/12/2008

孔雀明王像


仁和寺で2週間だけ特別公開中の”孔雀明王像”を見に行ってきました。宋の時代の名画で国宝になっているこの孔雀明王。明王というと憤怒の相が特徴なのに、これは唯一、慈悲の相を持つので、孔雀王母菩薩ともいわれるそうです。孔雀は害虫や猛毒を持つ蛇も飲み込むことから、人の心の三毒(怒り、貪り、不平不満)を飲み込み、国の安泰や病気平癒、安産を願う信仰の対象として拝まれていたそうです。千年以上も前の絵が色も形も美しい状態で残っているのには驚きました。

10/11/2008

この時期だけ



コンビニでお昼を買おうを思って見ていたら、お店の人にすすめられたのがこの”とろさんま炙り焼き寿司”。
”何でも、東京の有名な行列のできるお寿司やさんがプロデュースして、京都で作らせたそうですよ。今の時期だけしか売ってないので、私も必ず買うんですよ”とのこと!どーれ・・と良く見てみたら、なんと、美登利寿司の文字が!なつかしくなって、お店の人の口車にまんまとのって、お買い上げー!

10/10/2008

白川沿い


東山から祇園の北側を経て、鴨川に合流する白川。細くて浅い川ですが、古い家並み、柳の並木、祇園のお茶屋さん街など、風情のある場所を流れています。
この橋は知恩院近くを歩いていて偶然みつけたもの。人一人がやっと通れる巾しかないのです。私はおそるおそる渡りましたが、土地の人は慣れたものです。

川沿いにずっと歩いて行くと、ありました!巽巳神社が(朝ドラに出てきた)。巽橋のたもとに、こじんまりと建っています。両側の道はいかにも入りづらそうな料亭、門構えの家がびっしり。夜には高級車がいっぱい止まってるのでしょうか。

10/09/2008

木村英輝の世界





”幸せのカエル” ”笑う象” ”飛ぶカメ” 笑う金魚” 唄う豹” など独特な世界を壁画に描いている木村英輝。彼はずっとロックイベントのプロデューサーだったが、還暦を前に突然むなしくなって、35年ぶりに絵筆をとり、その後精力的に壁画に挑戦します。そしてその一つとして、青蓮院のふすま60枚にハスの花を描きました。今までのような金、岩絵具、膠に漆といった伝統画材ではなく、アクリル・ガッシュを使い、たったの2ヶ月で仕上げたとのこと。近くで見るとかなり雑な部分もあるけれど、全体としてはモダンなデザインで、極楽浄土を思わせ、三十六歌仙の額絵ともマッチしていて、とても素晴らしい!と思います。


モチーフとして、カエルやトンボ、カメなども登場していて楽しいふすま絵です。

10/08/2008

双龍図



祇園の花見小路にある、念願だった豆寅で、豆ずし膳を食べたあと、その突き当たりにあるお寺、建仁寺に行ってきました。ここには小泉淳作画伯による双龍図(法堂の天井画)があります。これは古いものではなく、2002年に建仁寺創建800年を記念して奉納されたものだそうです。入ってすぐの所で、創作過程のビデオが上映されていて、それを見ると、80才近い画伯が、北海道の廃校になった学校の体育館を借りて、畳108枚分の大きさの絵を前に、苦しみながら日夜筆をとる姿が描かれていました。法堂に入り実際の天井絵を見上げた時には、その迫力に圧倒されてしまいました。架空の動物である二匹の龍は、あ・うんの相をしていて、ちょっと愛嬌があり、生き生きとしていて、魂ごと宇宙に吸い込まれそうでした。
お寺のふすま絵とか壁画というのは、国宝とか文化財になっていて、なんとなく古いものというイメージでしたが、ここの天井画をはじめ、薬師寺の平山郁夫画伯の壁画、東山魁夷画伯の唐招提寺、千住博画伯の大徳寺のふすま絵など、現代の有名な画家が綿々と後世のために仕事を残しているのですね。うらやましい気がします。

豆ずし膳

10/07/2008

公開講座


学生達が作っているオブジェ(ねぶたの張り子のようなもの)

今夜は京都造形芸術大学で行われた、林真理子さんと、ここの学長である千住博さんによる公開講座”源氏物語の魅力”に行ってきました。今雑誌”和楽”に源氏物語を新しい解釈で執筆中の林真理子さんの苦労話や、その挿絵を今までのものとは全く違う観点から描いている千住博さんの話など、とても興味深いものでした。学生達の授業の一環の講座だからとしても、これが一般人は入場無料というのですから、ありがたい環境です。(*^_^*)

10月から大学生(気分)!



家から歩いて15分の所に京都造形芸術大学があります。ここのエクステンションセンターの講座”日本芸能史”に申し込み、晴れて大学生気分で構内におおっぴらに出入りできるようになりました。昨日は一回目の講義があり、能と歌舞伎を例に、”日本の古典芸能の固有性を考える”という内容でした。日本の歌舞伎の隅取と中国のれんぷ(隈取のようなもの)を比較して、神に対する考え方の違いがあるということから始まって、能や狂言など日本固有のものがどのようにしてできてきたかを、わかりやすく講義して下さいました。次回からは能や狂言、文楽、常磐津、清元などの実演もあるようで、とても楽しみです。

10/03/2008

源氏夢舞台

写真は読売新聞webより

今年は源氏物語が書かれて千年ということで、京都ではいろいろな催しが開催されています。下鴨神社で源氏物語にちなんだ、狂言と能が野外の舞台で行われるというので、見に行ってきました。心配したお天気にも恵まれ、星が輝き、松明が燃える中での鑑賞となりました。一番前で見たので、夕顔の能面が光の当たり具合によって、美しく見えたり、悲しく見えたり、妖しく見えたりして、うっとりしました。鼓や笛の音はやはり室内で聞くのとは全く違って心に響きわたりましたが、最後はちょっと寒くて震えました。

10/01/2008

秋晴れ

水引

シオン

フジバカマ

台風がそれて、朝から秋晴れの良い天気となりました。日向は暑いくらいでしたが、風はさわやかでした。名残の夏を惜しむかのように、お寺のお庭には、赤トンボとチョウが飛んできていました。