1/14/2009

龍に会いに


冬の非公開文化財の特別公開が始まりました。観光客が激減のこの時期、京都のお寺もいろいろと大変そうです。今回は妙心寺の三門の公開がありました。めったにないチャンス!です。東福寺、大徳寺につぎ、三番目に古い三門だそうです。普段は公開されていないで、400年前のままの色がきれいに残っていました。楼上には、観世音菩薩と十六羅漢、極彩色鮮やかな飛天や鳳凰、楽器、波の絵などが柱や梁に描かれています。天井にはやはり龍がはっきりと描かれていました。息をのむ美しさでした。

パンフレットの写真より

臨済宗妙心寺は10万坪の境内に46の塔頭を持つ京都最大の禅寺で、全国に3500ものお寺を持つそうです。ついでに前から見たかった、法堂の狩野探幽による鏡天井の雲龍図も見てきました。8年の月日を費やしたというこの龍は八方にらみの龍と言われ、見る方向によって、空に上るように、又は降りるように、にらんでるように、又は優しい顔に見えます。説明の人の話によると、探幽は想像上の龍を描くのに苦労し、口はワニ、角は鹿、ひげはなまず、体はへび、目は牛を思いながら描いたそうです。ちょっとおもしろい話でした。

本より

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

東京国立博物館(平成館)で1月20日から妙心寺特別展が始まります。京が伝える禅の名宝が展示されるようです(有名な達磨像など)ちなみに観覧料は1,500円なりです!うーん迷うな~お勧めですかぁ?

はりねずみ さんのコメント...

へーそうなんですか? そういえば、国宝の梵鐘が博物館に行っていて、写真だけの展示でした。禅寺としてはかなり規模が大きいので、きっと見るべきものもたくさんあるのでしょう。