今年の節分は盧山寺の追儺式(別名鬼おどりといわれる鬼法楽)を見てきました。供養をしていると恐ろしい三匹の鬼達がほら貝と太鼓の音に乗って太子堂にやってきます。本当はコワイはずなのですが、お相撲さんのような体型でどこかユーモラス。赤鬼は火のついた松明と宝剣、青鬼は大斧を、黒鬼は大槌を持っています。鬼は人間のもつ三毒、つまり貪欲(赤)・怒り(青)・愚痴(黒)を表現していて、この三毒を運勢の変わり目といわれる節分の日に追い払うと、新しい節を迎えることができると(開運)いう法会行事だそうです。
太子堂に入った鬼達は暴れ回りますが、僧侶の護摩の力、追儺師の射る法弓、 そして蓬莱師や福娘の撒く蓬莱豆や福餅の力に追いつめられ、退散します。待ち時間をいれると2時間ほどかかりましたが、なかなかおもしろいものでした。それにしても寒い中、おおぜいの人達がこれを見るために集まって、じーと待ち続けているのには驚きました。この他にもいろいろな催しがあり、京都の人たちにとって節分というのは大きな行事なのだとあたらためて思いました。
去年の節分1
去年の節分2
法楽の前後には肌色の鬼が松明と宝剣をもって、僧が読経をあげる中、行列をして待っている人一人ずつ悩みを聞いて、そこに剣をあててお加持をしてくれます。
盧山寺は、紫式部が結婚後ここで子育てをしながら執筆をした場所といわれています。境内では紅白の蓬莱豆や恵方巻きが売られていました。
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