4/29/2014

大阪美術館めぐり

どうしても見たい展覧会が2ヶ所、大阪で開催されていたので、行ってきました。


一つ目は市立美術館での「山の神仏 吉野・熊野・高野」


 修験者の拠点となった吉野、熊野詣での熊野三山、空海が開いた真言密教の高野山。この三ヶ所は「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界異文化遺産に登録されました。



国宝の熊野速玉大神坐像(パンフレットより)

仏教の他に神道や修験道(役の行者)など日本古来の信仰の姿がよくわかる展示でなかなか興味深かったです。熊野参詣や吉野参詣、高野山参詣の曼荼羅図も驚くほどたくさんありました。狩場明神とか丹生明神とか初めて知りました・・・


厨子入り蔵王権現立像(パンフレットより)


前鬼・後鬼坐像(パンフレットより)


次に目指したのは、あべのハルカス美術館


全館オープンを記念して「東大寺」展が開かれています


目玉は奈良時代の金銅物、誕生釈迦仏立像(国宝)


地蔵菩薩立像(快慶作)


(絵はがきから)

そして私が楽しみにしていたのは、この二つの五劫思惟阿弥陀如来坐像が並んで展示されていること。左は東大寺五劫院のもの、右は東大寺阿弥陀堂のもの。以前二体とも特別拝観したことがあるのですが、大きさとか違いとかは記憶が曖昧だし、暗くてよくわからなかったのでじっくり見られるのはうれしい限りです。あまりに長い間座禅、思惟をしていたので、髪の毛がのびてこのようなアフロヘアーになってしまったという、ユニークな阿弥陀様で鎌倉時代に重源上人が中国から持ち帰ったと思われる2点です。お一人は手を衣の中に入れ、もう一人は合掌されています。お顔や胴体のふくらみも違いが見られました。


国宝の誕生仏のレプリカが入り口に飾られ、甘茶をかけることができます。

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