今、「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で智積院の宸殿に堂本印象が描いた「婦女喫茶図」「松桜柳の図」の襖絵が見られます。あまりにもモダンで、襖絵としては前代未聞のモチーフということで、当時は大きな波紋があった絵ですが、私は大好です(1958年作)。
テーブルで椅子(それもパイプ椅子)に座って野点をしている洋装と和装(なんと、サンダル履き)の女性、デフォルメされた松の木など、いつ見ても新鮮な驚きを感じます。
今回、学芸員の方の解説を聞いて初めて知ったのですが、印象はある時期、とても多くの障壁画を依頼されて描いていたようです。スライドで見たものですが、写真を図録から引用します(画像がひどく悪いです、悪しからず)。
まずは世界遺産に登録されている西芳寺
全面金箔地に大胆なモザイクの絵柄(西来堂 1969年)
西芳寺の本堂には全部で104面もの絵を描いたそうです。いくら大きな絵が得意だといってもすごい量です。残念ながら非公開なので、未だ見るチャンスがありません。
こちらは醍醐寺三宝院の障壁画(1936年作)。 ぜひ、いつか拝見したいものです
これは時々公開される東寺 小子房です(1934年)。6間すべて印象の障壁画で飾られています。
印象の菩提寺、法然院の方丈にある48面は晩年描かれたもの(1971年)で、具象、抽象を越えた彼の芸術の到達点と言われている最後の障壁画です。これもいつかぜひ見たいものです(明日に続く)。
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