5/03/2016

沙門空海 唐の国にて鬼と宴す


四月大歌舞伎の千穐楽に行ってきました


観たかったのは「幻想神空海」


数年前に友達に勧められて読んだ、夢枕漠の「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す」(文庫4冊)があまりにも面白かったので、その怪奇長編小説をどのように歌舞伎で表現するのが興味があったからです。唐に留学して密教を学び日本に持ち帰ろうとする空海を、市川染五郎が。一緒に唐でいろいろな経験をする儒学生を尾上松也が演じます。


2時間20分ほとんど出ずっぱりの熱演でした。玄宗皇帝と楊貴妃の物語を軸に、唐の王朝の秘密を守ろうとする人、暴こうとする人、妖術使いや不思議な現象など盛りだくさんのファンタジーなので、本を読んでいないとちょっと理解できないかもしれません。
衣装もきらびやかで、たのしい舞台でしたが、全篇中国の話なので、衣装も化粧もいつもとは違って、歌舞伎らしさはあまり感じられませんでした。


これが歌舞伎座名物(?)で手に入りにくい(3Fだけで売っている)「めでたい焼き」です。あんの中に紅白のお餅が入っています。なかなか美味しかったです♪


この写真は歌舞伎座のwebより

今回新しい歌舞伎座になって初めて、三階席で観たのですが、ツケの音や、大向こうのかけ声が天井に響いて鳴き龍のようにワワワワーンと反響して、びっくりしました。



歌舞伎座タワーの5階にある歌舞伎座ギャラリーでは、いろいろな展示がされていて、特設の舞台に上がったり、装置や小物を体験したりできます。

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