なかなか京都南座では歌舞伎がかからないのですが、この5月にやっと”花形歌舞伎 通し狂言 小笠原騒動”が再演されることになり、楽しみにしていました。中村橋之助、片岡愛之助、中村勘太郎、中村七之助という若い4人による復活上演です。この4人がそれぞれ早変わりの二役をこなし、ストーリーのおもしろさに加えて、実際に水や水車を使った立ち廻りや、花道での梯子上での切り合い、客席に降りてのお芝居など、大熱演で、歌舞伎のおもしろさをたっぷりと楽しむことができました。水を張った池での、橋之助さんと勘太郎さんの切り合いは、まるで子供達の水かけ遊びのようでした。舞台がびしょびしょで、前列のお客様達はビニールシートで防護していました。大の字になって水車ごとぐるぐる廻される橋之助さんが、インタビューで若い時にしかできないと言っていましたが、4時間出ずっぱりで、昼、夜。さぞ大変だろうと思いました。演じている人達も観ている人達も一緒に楽しんでいる雰囲気がとてもよかったです。
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