さつきの咲くこの時期、特別公開されている安楽寺に行ってきました。去年の暑い夏、
かぼちゃ供養の日に訪れて以来です。このお寺は名前の通り、後鳥羽上皇の逆鱗にふれ、処刑された住蓮と安楽という二人の若いお坊さんの菩提を弔うため造られたお寺です。当時後鳥羽上皇の女官、松虫姫、鈴虫姫が法然上人の教えに惹かれて勝手に出家してしまい、その手助けをした咎で二人の僧は処刑されました。しかしこの出来事はひとつの口実であって、本当の目的は当時庶民にもてはやされていた念仏教団の弾圧で、法然上人は四国へ、親鸞上人は越後へ流されるという事件に発展しました。今は小さな静かなお寺で、若い四人の姿絵が飾られています。
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