6/02/2013

山楽・山雪を求めて

普段は非公開のお寺、妙心寺の天球院の特別公開が9年ぶりに行われるという記事が京都新聞に載りました。


というのも、京都文化協会とキヤノン株式会社が取り組んでいるプロジェクト、超高精細複製画の一部(56面の内「竹に虎図襖」4面と「籬まがきに草花図襖のうち朝顔図襖」4面)が完成してお寺に納められたので、オリジナルと複製が同時に公開されるというものです。これは行かねば!

唐風玄関のある静かなお寺

こちらのお寺は旧岡山藩の池田信輝の三女のために作られた禅寺で、障壁画を頼まれた山楽・山雪は女性用にと、禅寺には珍しく、金地に色鮮やかな作品を描いたそうです。


三室の全面を飾る素晴らしい絵をじっくり見せていただきました。が、どれが本物でどれが複製画かは見分けがつきません(説明を受けた後でも)。オリジナルも非公開だったため、保存状態がすごくよくて驚きました。数年後にこれらすべての複製が完成したら、本物は京都博物館に保管されるそうですので、こうしてお寺で見られるのは最後の機会となります。
お部屋の電灯と外からの明かりで拝見しましたが、当時は電灯のない中で、金壁にトラや梅の枝などがボワーと浮き上がるように見えたそうです(立体感が出るように描かれていた)。あ〜そんな風に見てみたいです。


本で見ていた山雪の「梅に山鳥図襖」の本物を見ることができ、感激しました。このお寺では若住職さんの結婚式や、檀家さんの法事などにこれらのお部屋が使われると聞き、一瞬宗派替えしようかと思ってしまいました(笑)。


この絵の一部が切手になっている(1978年と1981年)と知り、家に帰ってさがしたらありました。

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