6/04/2013

ボストン美術館 日本美術の至宝

「海を渡ったまぼろしの国宝、史上最大の里帰り!」


この壮大な美術展が東京、名古屋、福岡を経て、大阪にやってきました


ボストン美術館には10万点をこす日本の美術品があるそうで、今回その中から厳選された70点ほどが里帰りしました。当時日本では価値を認められなかったり、埋もれていた作品を、フェノロッサ、岡倉天心、ビゲローなど審美眼のある人達が、よくぞ収集し、保護、修復してくれました。絵はがきから少し紹介します。

「弥勒菩薩立像」 快慶作
快慶が若い時に彫った貴重な仏像だそうです。きれいに保存されています

「 騎龍弁天」 橋本雅邦作
龍に乗っているのがおもしろい・・・

「吉備大臣入唐絵巻」から

遣唐使吉備真備の活躍を、後白河法皇が描かせたと言われる4巻にもわたる長い絵巻です。どうしてこんな貴重なものが、売りに出されてしまったのでしょう。他方、「平治物語絵巻」は三条殿を源義朝軍が襲う場面が克明に描かれていて、合戦絵巻の最高傑作と言われているそうですが、これも美術市場に出されていたのをフェノロサが買い求めたそうです。


「龍虎図屏風」 長谷川等伯作

「松島図屏風」 尾形光琳作

近世画の中にはこの他にも、伊藤若冲、狩野山雪、狩野探幽などそうそうたる人達の作品が並びます。最後の注目は、剥がされた状態で保存されていたものを、今回修復して仕立てられ、初めてお目見えした曽我蕭白の「雲龍図」(美術館内部正面の写真)です。真ん中部分が欠落していますが、充分に迫力がありました。ボストンに行ってもこれだけの作品を一ぺんには見ることができないそうで、貴重な体験をさせてもらいました。

0 件のコメント: