東福寺に引き続き、今日も特別公開の三門(山門)めぐり。まずは金戒光明寺の山門。東山地区のくろ谷に法然上人が開いたお寺で浄土宗大本山(ちなみに後で行く知恩院は浄土宗総本山、違いがよくわかりませぬ)。またもや急な階段を上り、山門の上からの景色は素晴らしいですが、撮影禁止。楼上にはやはり宝冠釈迦如来と十六羅漢像があり、天井には龍。ここでもボランティアの学生さんの説明があり、龍は水の信仰と関係があり、火事から守ってくれるそうで、実際、この山門は一度も火事にあっていないそうです。興味深かったのは、龍の爪の話で、当時の国力の関係で、中国は5本、朝鮮は4本、そして日本は3本となっているそうです(日本でも最近のものは5本ある)。
ポスターの写真より
次に訪れたのは、世界最大級の知恩院の三門(空門、無想門、無作門のことで、三解脱の意)。やはり急な階段(途中直角に曲がる!)を上り、二階の屋根の上に出ると、廊下が妙に斜めに下がっていて恐ろしいです。係の人も”子供の手を離さないように”と注意をしておりました。楼内には同じく釈迦牟尼仏と十六羅漢。天井や太い梁、柱にびっしりと龍やキリン、天女、楽器などが色あざやかに描かれて、素晴らしいです。ここの龍も爪は3本。顔が人間で身体が鳥の天女の図があるのですが、この名前、覚えるのが難しくて、カリョウビンガ(迦陵頻迦)といいます。説明係の新米学生さんも、ド忘れしてしまい、先輩の助けを仰ぎ、最後には皆の拍手を取っていたのがほほえましかったです。
知恩院の説明の写真より
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