5/21/2009

円成寺2


昔は本堂の方に置かれていたようですが、新しい多宝塔ができたので、こちらに移したそうです。ガラスの中に入っていて、外の光が映りこみ、かなり見にくいです。でもお寺が用意してくれたガラスの反射よけメガネ(?)を使えば、けっこう近くでお顔の表情から智拳印を結ぶ指先、細かい飾りなどがはっきりとわかります。像高は1mほどで、それほど大きな仏像ではありませんが、金色と漆の黒が混じり合った、端正なお姿を見る事ができました。どこにも撮影禁止と書いていないので、失礼してパチリ。どうしても、暗いお堂の中でなく、このようなガラスの中だと、信仰の対象というよりは、美術品として眺めてしまいます。

           ポストカードから

本堂は舞台付寝殿造(正面両脇に舞台スペースがある)という珍しい形。また中の阿弥陀如来が安置してある場所は三方開放高御座型大形厨子で、これも珍しいもの。もっと素晴らしいのは、内陣中央に四本の太い柱があって、それには昔は極彩色で描かれた菩薩の絵が残っています。



国宝の春日堂、白山堂です。赤いモミジが映えます。


浄土式庭園といわれ、池の反対側には堂々とした楼門が見えます。雨にぬれた緑の木々がとてもきれいで、心がなごむ風景でした。





2 件のコメント:

ヨコ さんのコメント...

ウワッ!! 撮影禁止とは書いてありませんでしたっけ。数年前に行ったときには、写真に撮るなんて思いもせず、そのメガネなるもので必死に‘覗いて’きました。
背後、こんなに鮮やかだったんですねぇ・・・
確かに、暗いお堂に静かにおわす方がシンとした気持にはなりますよねぇ・・・

はりねずみ さんのコメント...

本堂はちゃんと撮影禁止と書いてありましたが・・・
でも他の人のブログでも、同じような写真が載っていたので、いいのかな?と思って。本当は許可の問題ではなくて、気持ちの問題で、ちょっと怖れ多いのですが、誘惑に負けてしまいました。