先週の大学講座で、文楽の話を聞き、とても興味をもちました。その時に実演とお話をしてくださった、重要無形文化財になっていらっしゃる竹本綱大夫さんと三味線の鶴澤清二郎さんが、おなじ演目”恋娘昔八丈”を大阪の国立文楽劇場で演じられるというので、さっそく見に行ってきました。文楽は三位一体の演芸といわれ、浄瑠璃語り、三味線弾き、人形遣いの三者で成り立っています。この三者は、事前の打ち合わせをしないで、ジャズのフュージョンのようにそれぞれがその場で息をあわせて演じるそうです(講座で聞いた話)。普通は浄瑠璃の大夫さんが一人で情景描写から登場人物までを演じわけるので、泣いたり、笑ったり、唄ったりとすごい演技力です。人形は三人で操り、主遣いの人は顔を出していました。結構激しい動きがあり、やはりすごい技術です。思わず引き込まれてしまい、人形だということを忘れてしまいます。字幕がつくのには驚きました。けっこう娯楽性もあり、江戸時代の庶民にうけたのが解るような気がします。伝統芸能なのに、歌舞伎に比べて、チケットがすごーく安いのが気になりました。
2 件のコメント:
文楽に関して、難しい話ではなく、とっても面白くて気楽に読める本が二冊あるのでちょっと紹介します。両方とも三浦しをんさんの著です。
『仏果を得ず』(文楽に賭ける若手太夫の熱い青春・・・小説ですが、なにかとてもリアルで、文楽が身近なモノに思えてきます。)『あやつられ文楽鑑賞』(作者がいかにして文楽にはまっていったか、の記録。) ま、ヒマがあったら・・・
わぁ!ありがとうございます。さすがヨコ様、詳しいですね。さっそく探して読んでみます。ますます面白さがわかるとおもいます。
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