10/08/2009

『魔笛』


大型台風が近づく雨の中、楽しみにしていた狂言風オペラを観てきました。またしても新しいことをやってくれる茂山家です。演出は千之丞さんとあきらさん。『ドン・ジョバンニ』『フィガロの結婚』に続く三作目の『魔笛』だそうですが、私はこれが初めてです。今回は管楽八重奏(ドイツのブレーメン管楽ゾリステン)と、鼓、能とのコラボレーションです。狂言と能が一緒にやるというのは画期的なことらしいです。昼の教祖(ザラストロ)が千之丞さん、夜の女王が逸平君、王子(タミーノ)が童司君、太郎(パパゲーノ)が正邦さん、花子(パパゲーナ)があきらさん、音の霊(三人の童子の役割)が能の豊嶋晃嗣さんという豪華メンバーです。姫(パミーナ)は誰がやるのかと思いきや、なんとあんみつ姫のようなパネルでした。狂言と能、和楽器と洋楽器、東西の伝統芸能が一緒になって、どんな風にやるのかとワクワクしましたが、ジャンルや文化が違っても目指すものが同じであれば、何の違和感もなく融合し、かつ皆が楽しめる舞台になるのだと実感しました。相変わらず、途中には関西弁あり、ギャグあり、ワインを飲んで酔っぱらって舞ったり、演奏したり(本当にワインを飲んで、ゾリステンの人達が調子っぱずれの曲をひいたり)という場面もありました。でもモーツアルトも実は普段から冗談や軽いノリが好きだったそうですから、結構、狂言とは共通するものがあるのかもしれませんね。いやー楽しい舞台でした。

2 件のコメント:

nanamekko さんのコメント...

相変わらず柴山家の面々新しい事にチャレンジしていますね。面白そうですねぇ。
京都で暮らし始めて柴山家と出会えた事は大・大・大収穫ですね!

はりねずみ さんのコメント...

そうですね、狂言がとても身近なものになりました。