あまり知られていないお寺で、かつ、宇治田原町という山奥にあるのですが、なかなか見応えのある仏像がたくさんあるというので、意を決して灼熱の中、行ってみました。
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宇治駅からバスに乗って20分、その後は徒歩30分と案内に出ていたのですが、運よくバスを降りた所にタクシーがいたので、ここは無理をせずに楽をしました。
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禅寺に仁王様はめずらしいそうです。大きなわらじにはお賽銭がたくさん詰め込まれていました。
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本堂は茅葺き屋根です。
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こじんまりとした境内ですが、蓮がきれいでした。
ここは滋賀県に近く、昔は山城から近江に抜ける重要な道だったそうです。平安時代には藤原一族がこの辺りを別荘地にして栄えたようで(宇治の平等院の末寺になる)、このお寺に保存されている仏像は皆、藤原時代のもので重要文化財に指定されています。宝物館には、十一面観音はじめ、日光、月光菩薩、四天王、地蔵菩薩半跏像、文殊菩薩、大威徳明王と大きな像が一同に並び圧巻でした。他にも観音堂に大日如来、薬師如来などがあり、わざわざ遠い所を来た甲斐がありました。高台にあるので、時折、抜ける風はさわやかでした。