一昨日(14日)は一日雨でした。特に午前中はひどい降りで、あの広い鴨川の土手も水があふれて一時通行禁止になりました。
そんな中でも祇園祭は、ご会所飾りや屏風祭りが始まり、夜6時からは宵々々祭りがはじまりました。雨の中でもすごい人出です。細い道にある小さな山めぐりをしました。
巡行当日、山に乗せるご神体や懸裝品が展示されています。これは”浄妙山”。宇治川の合戦の一場面(一来法師が三井寺の僧兵、浄妙の頭を飛び越えてやっつける場面)が再現されます。後ろに飾られているタペストリーはなんと、長谷川等伯の「柳橋水車図」と「楓図」ではありませんか。他に息子の長谷川久蔵の「桜図」もありました。
”黒主山”のご神体は桜を見上げる大伴黒主(実は西行という説もあり)。
"芦刈山”に飾られていた小袖は織田信長から拝領したものとの説。胴掛は尾形光琳の「かきつばた図」と山口華楊の「鶴図」。
”綾傘鉾”は鉾という名前の割には、真木もなく小さな造りですが、実はこの形は祇園御霊会の古い面影を伝える貴重な形だそうです。巡行の際には、当時と同じように、疫病退散のお祓いをする棒振り踊りとお囃子が前を練り歩きます。
”太子山”は聖徳太子を祀っています。古くから「太子奇応丸」という薬を売っていた旧家がご会所になっていて、古い看板が残っていました。今でもこの丸薬、売られているようです。
こちらは”伯牙山”を出している旧家奈良屋、杉山家です。この時期、夏こしらえの素晴らしいお家が公開されています。
”霰天神山”
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