聖なる地、高野山のなかでも弘法大師・空海の御廟のある奥の院は特に尊い場所であると言われています。62才の時、自ら3月21日を入定(死亡したのではなく、今なお瞑想を続けている状態)の日と定めてこの場所で全ての人を救うための禅定(ぜんじょう)の行に入り、即身仏となった弘法大師の御廟には、今でも灯明、お香、読経が絶えることなく捧げられているそうです。
一の橋から御廟までの約2kmの参道には何百年も経た老杉がそびえています。光が届かない木々の間には武将から庶民まで20万基を超す石塔(供養塔)が古色蒼然と並び、人間の世界ではないと言われていて、信者でなくても、一種独特の雰囲気を感じます。
水向け地蔵(ここで清めてから御廟へ向かいます)
この橋は御廟橋で、この先からは聖域となり、撮影も禁止となります。御廟の手前には燈籠堂があり、大師へ献上するたくさんの灯籠が堂内いっぱいに下げられています。内陣にまで入ることができ、夕方のお勤めを拝見することができました。 地下には奉納された灯籠がぎっしりと置かれていました。大師廟前では熱心な信者さんが一心にお祈りをされていたのが印象的でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿