大阪に歌舞伎を見に行って来ました。
今回は大阪城西の丸庭園に作られた芝居小屋での上演です。
正面入口の中村座の座紋を染め抜いた櫓と絵看板
靴をぬいであがります。天井からは中村座の大きな提灯が下がり、幕は柿色、黒、白の三色の中村座の定式幕です(場内は撮影禁止のため、この写真はホームページより引用)。
舞台前の平場席にも後方の椅子席にもお揃いの座布団が並べられ、いかにも江戸時代の芝居小屋という雰囲気です。昼の部の出し物は”法界坊”で歌舞伎には珍しい、ドタバタ喜劇です。中村座特有のユーモアいっぱいの舞台で、アドリブ、ギャグがどんどん飛び出し、バレー風、マイケルジャクソン風、ディスコ風、アクロバティックな振りなどで観客を楽しませてくれます。最後は人斬り、亡霊の出現となり修羅場なのですが、そこで舞台の後ろがサーと開き、本物の大阪城がくっきりと現れるという趣向です。大阪城を背景に桜吹雪が舞い、白黒の蜘蛛の糸が乱れ飛ぶ中での立ち回り、それはそれは素晴らしい舞台でした。8月に薬師寺で見た時にも弥勒如来がライトアップされて感激しましたが、今回も夜の部ではライトアップされた大阪城が見られるとのこと。本当にいつも勘三郎さんの舞台には驚かされます。
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