
さすがりっぱな勅使門
曼殊院の門前にある天満宮
こちらも紅葉がきれいです。
弁天池の周りのモミジは真っ赤でした。
瀬戸内海国立公園にある海抜293mの形溶岩台地、屋島の展望台からの眺めです。屋島の戦いで有名な所です。屋島は昔は島だったそうですが今は埋め立てられて陸つなぎになっています。
那須の与一の扇の的、義経の弓流しの場所、そして源平合戦の古戦場が眼下にひろがります。ここの案内版で、歴史を知らない私は?ん?安徳天皇が亡くなった壇ノ浦ってここだっけ?あれは確か下関では?と大いに悩みます。家に帰って調べたところ、この屋島にも檀の浦という場所があり(字が違う!)、やはり源平が戦ったのですが、ここでは勝負がつかず、結局その後下関(山口県)の壇ノ浦で天皇はじめ女官達が入水し、平家滅亡へ。屋島にも安徳天皇社(陣営跡)なるものがあるのでややこしくなるのです(なんちって)。
向かいの五剣山の麓に白く見えるのは庵治石(あじいし)の採掘場。雲母を含んだ良質の花崗岩で世界でもここのは有名だそうです。墓石に最高だとか。庵治村は映画「せかちゅー」のロケ地になったそうですよ。
お天気に恵まれ、瀬戸内海の島々、遠くには小豆島も見えました。
レセプション棟と美術館棟とはどういう訳か?すごく離れていて、電気自動車が運んでくれます。
トンネルを抜けると・・・
ルーブル美術館のガラスのピラミッドを手がけた有名建築家による建物がこつ然と現れます。ここは”天台仏教への道”の特集で、涅槃図や仏画、曼荼羅、聖徳太子像、さまざまな仏像などが見られます。広いスペースに贅沢な展示の仕方をしていました。
こちらは教団所有の持国天立像です
これも教団所有の釈迦仏伝のエピソードを描いたガンダーラの浮き彫りです
千手観音立像(図録より)
先ずは仏像が多い、滋賀県立近代美術館に行ってきました。美術館は広大な敷地(アートゾーン)の中にあって、他に公園、図書館、文化財センター、お茶室、子供広場、彫刻の道などがあり、人も少なく、一日のんびり過ごせるうらやましい環境です。
今回のこちらの目玉(?)は石山寺の多宝塔(今は大修理中)の中に納められている、快慶作の大日如来座像です(図録より転写)。以前石山寺で、のぞき見はしましたが、こんなに間近でじっくり見られるのは感激です。眼がきりっとして、肩にかかる髪が装飾的で、全体の姿がとても美しいです。
こちらは湖東三山の百済寺の聖観音座像です。百済寺は聖徳太子が創建したと言われるお寺で、この他にもたくさん貴重な作品が残っています。この座像は木の素地をそのまま生かして作られいるせいか、とても暖かみを感じます。
国宝の多宝塔は源頼朝が寄進したと伝えられ、1194年に建立されたもので、日本最古のものだそうです。屋根は檜皮葦(ひわだぶき)で、今年46年ぶりの葺き替え修理となりました。
なんと、その修理の過程を見学できるようになっています。
これが檜の皮です。この皮は50〜60年成長した檜の立木からはぎ取ります。それをプロ職人が整形し、巾15cm、長さ75cmの皮にします。
その皮を水に濡らし、1枚ずつ敷きならべていきます。1枚毎に1.2cmずつづらしながら重ね、4枚重ねると竹釘を2cm間隔で打ち込むそうです。一坪あたり、2,400〜3,000本の竹釘が使われます。
この気が遠くなるような作業を、斜面で不安定な格好のまま、黙々と仕事をされています。斜め用の椅子を使っている方もいらっしゃいます。
竹釘は長さ3.6cm、直径3mmで、これを20〜40本口に含み、一本ずつ舌で押し出し、金槌を持っている方の手でつかみ、檜皮に突き刺して打ち込みます。この一連の動作が目にも止まらぬ速さで、かつ4人が一斉に行います。いやー何というすご技!根気のいる仕事です。歴史的遺産を維持していくのは本当に大変なことだと痛感しました。
圓光寺のお庭です。ここは比較的早く色づきます。
個体差がありますが、中央のカエデは見頃でした。
ここのお庭は緑の苔の上にびっしりと積もる散りモミジがみごとです。
あまり有名ではないので、ふだんはひっそりとしているのですが、今日はぞくぞくと団体さんが入ってきて、びっくりしました。この後詩仙堂へ行きましたが、まだ少し早いようでした。
色づいたイチョウの大木と菊の花が秋らしい風情でした。
それよりも、こちらにはもっと珍しいものがありました。墓地の入り口にある石仏”見返り地蔵”です。京都の永観堂の見返り阿弥陀様が有名ですが、こちらの方は誰でもが気軽にお参りできます。