滋賀県の滋賀県立近代美術館(瀬田)とMIHO MUSUM(信楽)と大津市歴史博物館(大津)の三館が連携しての特別展「神仏います近江」が開かれています。滋賀といえば、最澄の天台宗総本山の比叡山、琵琶湖のまわりの十一面観音像群などがあり、仏像や文化財が奈良、京都についで多いと言われています。その割にはまだ研究が進んでいない部分が多く、今回このような企画がされたようです。
先ずは仏像が多い、滋賀県立近代美術館に行ってきました。美術館は広大な敷地(アートゾーン)の中にあって、他に公園、図書館、文化財センター、お茶室、子供広場、彫刻の道などがあり、人も少なく、一日のんびり過ごせるうらやましい環境です。
今回のこちらの目玉(?)は石山寺の多宝塔(今は大修理中)の中に納められている、快慶作の大日如来座像です(図録より転写)。以前石山寺で、のぞき見はしましたが、こんなに間近でじっくり見られるのは感激です。眼がきりっとして、肩にかかる髪が装飾的で、全体の姿がとても美しいです。
こちらは湖東三山の百済寺の聖観音座像です。百済寺は聖徳太子が創建したと言われるお寺で、この他にもたくさん貴重な作品が残っています。この座像は木の素地をそのまま生かして作られいるせいか、とても暖かみを感じます。
じっくり見てまわったので2時間半もかかってしまいましたが、なかなか見応えのある展示でした。図録が電話帳ほどの重さがあり参りました。
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