昨日は奈良に、早春を告げる行事、若草山焼きを見に行ってきました。
若草山の頂上には前方後円墳の巨大な鶯古墳があります。江戸時代末期頃まで、ここから出る幽霊が人々を怖がらせるという迷信があり、この山を1月頃までに焼かないと、その年に不祥事が起こると信じられ、人々が放火し、その火が東大寺境内まで迫るという事件がたびたびあったそうです。
そこで奈良奉行所が放火停止の立て札を立てたのですが、それでも放火事件はなくならず、とうとう山を焼くのが習わしになってしまい、それが山上古墳の霊魂を鎮める祭礼となったようです。
18時半からの山焼きに、寒い中、すでに2時間前から場所取りの人々が集まってきています。
これこれ鹿さん、そこは立ち入り禁止ですよ。燃やされちゃいますよ。
山麓中央に設けられた大かがり火台。
18時、麓からきた聖火行列が大かがり火に点火するために上ってきました。
東大寺、興福寺、春日大社の神仏が一緒になって、鎮魂と慰霊を行います。
2 件のコメント:
若草山の山焼きってそういう意味があったのですか。焼いたあとに畑をつくるわけでもないしなぁ、と思っていました。納得。
こんなに寒い乾燥した時期にやるのですね。
私も今回行って初めてその意味を知りました。
ハイ。寒い中3時間立ちっぱなしで体が冷えきりました。
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