祇園祭のハイライト、山鉾巡行当日です。夜明け前降った雨も上がり、いよいよ9時からスタートです。長刀鉾を先頭に32台の鉾と山が四条通りを次々と進んでいきます。
一番の見どころは、ハンドルのない鉾が交差点で90度進行方向を変える”辻回し”という作業です。車輪の下に割り竹を敷き詰めて水を打ち、ひき手たちが音頭に合わせて一斉に綱を引くと、重い山鉾がギシギシと大きな音を立てながら車輪が動きます。普段は二人の音頭とりが、その時には四人上がって、かけ声をかけると、それを合図に、ぐいっと綱が引かれ、角度が変わります。これを2〜3回繰り返すと、やっと直角に方向が変わり、沿道からは大勢の見物人の拍手や歓声がわき起こります。
ガクッと車輪が動くので、音頭とりの人達はふり落とされないようにしないと・・・
辻回しは時間がかかるので、後ろの山達は行列して待っています。
直角になったところ。後ろでは船鉾が待っています。
最後に四条通りに戻るためには、細い道の新町通りを通らなければなりません。ちゃんとまっすぐに入っていかないと、両側には建物や電線が迫っていて、ぶつかってしまいます。道の両側には見物人もいるし、本当にギリギリの所を上手に進んでいくのには感心してしまいます。
船鉾がいよいよ新町通りへ入っていきます
船鉾が無事に入り、進んでききます。
鉾がぎりぎりの新町通り
9時からスタートして、終わったのは3時過ぎ。雨が降りそうでしたが、結局最後までなんとかもちました。それぞれの山鉾が会所に戻って、解体作業を始めたころ、ぽつぽつと降ってきました。去年の炎天下に比べれば、すいぶん楽でした。
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