7/27/2009

南座狂言の会

      
待ちに待っていた、南座での茂山家一門による狂言の会です。それも今日(7月26日)一日、たった一回だけの公演です。出し物は”冥土有浮き世狂言(まいどおおきに うきよのおしばい)”。現世では宗教が盛んになって、亡者が皆、極楽へ行ってしまうようになり、経済的に行き詰まって困りはてた閻魔大王が、現世からあの世への入り口、六道の辻へ出向き、亡者を地獄へ勧誘したり拉致しようとするという奇想天外なお話です。現世とあの世を自由自在に行き来できたという小野篁や、悪事を働く鬼を捕まえる帝釈天や、盗みを閻魔様に依頼された石川五右衛門、最後には福の神まで出てきてます。狂言の衣装で舞いながら、謡いながら、ギャグあり、皮肉あり、歌舞伎風に六方を踏んだりと、サービス精神旺盛です。90才近い千作さん、千之丞さんをはじめ茂山一門総動員の他、落語家の桂南光さんの特別出演もあり、いつもながら、お客さんを笑わすというより、演じている人達が楽しんでいるという雰囲気で、うっとうしいお天気を吹き飛ばすにはもってこいの舞台でした。

2 件のコメント:

nanamekko さんのコメント...

よくチケットとれましたね。いいないいな!茂山家一門の結束力・サービス精神にパチパチですね。私もいつか狂言デビュー果たしたいものです。

はりねずみ さんのコメント...

最近は東京でもいろいろとやってるみたいですよ。ぜひ見にいらして下さい。そういえば私の隣で見ていた人は東京からわざわざこれを見るために朝新幹線で来たと言っていました。