5/05/2010

カンデンデン


二条城の南に、平安時代に天皇のための庭園として造られたお庭、神泉苑があります。毎年5月1日から4日までここで”神泉苑大念仏狂言”というのが行われます。大念仏狂言とは、約七百年前、円覚上人が一般の人々に、念仏の妙理と勧善懲悪因果応報の道理をわかりやすく伝えようと工夫して、身ぶり手まね(ジェスチャー)で説法をはじめられたのが「壬生狂言」の起源だそうです。その流れを汲んでいるが神泉苑狂言です。


神泉苑狂言の演目は宗教物、世話物、太刀物など三十種以上あり、各演目とも出演者は必ず面をつけ無言で、金鼓(カン)、太鼓(デンデン)、笛の囃子に会わせて演じられるので、神泉苑狂言のことを「カンデンデン」と呼ぶそうです。

        撮影禁止のため、京都新聞から引用

演じているのは、地元の伝統を守る会の人々で、小学生からお年寄りまでいらっしゃるそうです。この日の演目「熊坂」にも、追いはぎに身ぐるみはがされる役を子供達が演じていました。身振りだけで伝えなければいけないので、振りもオーバーになり、悪役でもちょっと滑稽感があり、笑いを誘っていました。この時代には他に娯楽もなかったでしょうから、人気があったでしょうね。
午後1時半から9時半までずーっとやっていて、これが無料というのですから、驚いてしまいます。毎日通いたい・・・orz

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