この時期降る雨を江南春雨(こうなんしゅんう)といい、農家の人達が喜ぶ雨だそうです。旅行の5日間ずっと恵みの雨が降り続きました(笑)。もやに包まれた風景が神秘的でもありましたが・・・
寧波から高速船に乗ります。後ろに高くそびえ立つのは建設中の大型マンション群です。上海から寧波に向かう高速道路沿いには三階建てのオシャレな家や高層マンションが続いていました。高度成長期なんですねぇ。東シナ海の海の色はどこまでいっても鉄さび色でした。
ぎゅうぎゅう詰めの高速船で70分で到着。どこから集まってきたのか、ものすごい人でした。普陀山は観音信仰の島で、中国四大聖地の一つだそうですから、観光地にもなっているようです。入山するのに160元(日本円で2000円くらい)というのは、地元の物価(缶ビールが6元=約100円)からいうと、かなり高いですが、年間350万人もの人が訪れるそうです。
最初に眼にしたのはこの塔と蛇のような形の壁
そして黄色い壁がいかにも中国的な”紫竹林庵”(お寺です)の入り口。
屋根の上にはおどけた龍の顔が
門前の獅子もごつくていかめしい
この島はもとは遣唐使でやってきた日本の僧(恵萼)によって開かれ、今や中国の有名な観音霊場になったと聞くとちょっと親近感がわきます。その後何度も仏教弾圧時代や文化革命などで破壊され、近年再建されたものが多く、さらに今でもどんどん新しいお寺が建てられているそうです。中国の人達はいかに多くのお寺を参拝したかが信仰のあかしになっているとのことです。それはこれからいろいろなお寺を訪問して実感することになります。
2 件のコメント:
そうですか。中国では仏教がずっと影の宗教だったのですね。
日本もずっと雨、でも江南春雨という言葉を知って、喜んでいる人がいるならいいや、なんて思いました。
でも雨だと、景色はぼけるし、雨粒が映るし、傘がジャマになるしで、心からは喜びませんでした。
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