金沢市の街の真ん中(お城の南側)の広々とした公園の中に、ガラス張りの円形美術館があります。2004年に”世界の同時代の美術表現に市民とともに立ち会う美術館”をめざして建てられました。前から興味があって来てみたかった所です。
現代アートを体験するという点では、四国の直島の地中ミュージアムに共通するものを感じました。常設ゾーン(無料)と展示ゾーン(有料)があります。
”スイミング・プール”
ブエノスアイレス生まれの28才の青年の作品です。知覚を混乱させる作品を多く手がけているそうです。
不思議ですねぇ・・ たっぷり水を張ったプールの中に、人が服のまま立っていますよ。水面はゆらゆらと波だっているのに。
階段を下りて、プールの中に入ると、この通り。水がなく、写真も撮ることができます(ここに入るのは有料!)。
”市民ギャラリー2004.10.9-2005.3.21"
マイケル・リンという台湾の人の作品です。彼はこの絵を描くのに、金沢に滞在して工房を訪ねるなどして、加賀友禅の歴史や手法を調査したそうです。
壁の絵の前に置いてある、ロッキングチェアーが同化しています。
”雲を測る男”
このギャラリーの椅子に座って、ふと前を見上げると、おかしなオブジェが。ベルギー人、ヤン・ファーブルの作品です。『終身刑』(1961年 米国)という映画から着想を得て制作されたそうで、映画の終わりに、自由を剥奪された主人公が、「今後は何をして過ごすのか」と問われて、「雲でも測って過ごすさ」と答えた台詞がタイトルになっています。
ガラス張りの明るいカフェで、外のオブジェを見ながらお茶を楽しみました。
0 件のコメント:
コメントを投稿