昨日の京都造形芸術大学での日本芸能史は”淡路人形浄瑠璃”でした。500年の歴史を持ち、江戸時代にはいくつも座(今は一つ)があって、全国を巡業して人々を楽しませ、後の大阪の文楽のもとにもなってるそうです。一番の特徴は文楽が男だけの世界に対して、この淡路人形浄瑠璃は義太夫、三味線に女性が活躍していることです。演目も庶民の幸せを願うものや行事や神事に関係するものが多いそうです。
淡路人形の出発点となった、”三番叟”が最初に必ず演じられるそうです。
写真はホームページより引用
これは”夷舞” 豊漁、幸運を願う、解りやすく楽しいものです。今回も「観客の皆様のお幸せを願って!」「京都造形大学の発展を願って!」「日本芸能史のために!」などどいろいろ口上をのべながら、えびす様が盃を重ね、大きな鯛を釣り上げていました。
この後、それぞれの方の解説、実演があり、太夫さんの声の出し方の違い、三味線の弾き方で情景を表現する様子、人形を三人で扱うやり方など興味深いお話を聞くことができました(修行が大変で後継者が少なくなる一方だそうです)。
それにしてもこの講義は、先週の平曲=琵琶法師の実演(那須与一)をはじめ、能、壬生狂言、神楽、声明など、今まで知らなかった世界を解説つきで見ることができて何とも贅沢なものです。一般の学生さんたち、若い頃からこんな本物に触れられていいですねぇ。
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