10/28/2013

足立美術館2

この美術館の創設者、足立全康氏は横山大観をはじめ、竹内栖鳳、川合玉堂、上村松園、富岡鉄斎などの近代日本の巨匠達の作品約1500点(その中でも有名なのは大観コレクションで約120点)を所有していて、足立美術館では年に四回、展示の入れ替えが行われています。


 (図録より)

今はちょうど秋なので、大きな二幅の絵「紅葉」が正面にどーんと飾られていました。


こちらの絵「雨霽る(あめはる)」(横山大観)は全康氏が初めて見た時に衝撃を受け、どうしてもこの絵が欲しくて、何年もかかってやっと手にいれたという作品です。朦朧体と呼ばれる、ぼわっとした描き方が当時は批判の対象となったそうです。

今回は「横山大観秋の特別展示」と「没後55年横山大観とその同志たち」というのをやっていて、大観の名作ばかりをかなりたくさん見ることができました。

またちょうど折よく、新館では「北大路魯山人展」が開かれていて、初公開作品を含む、魯山人の名品約250点が一堂に展示してあり、それは見事なものばかりでため息がでました。魯山人は美食家で、自らが作った料理にあう食器を作りたい一心で陶芸を始めたと言われています。そのお皿に料理を盛った写真も飾られていて、なるほど一見さりげないお皿が料理次第でこんなにいきるのかと感心しました。




(写真はすべて図録から)

お庭、日本画、陶芸と日本を代表する特級品を一度に見ることができ本当に幸せな一日でした。別の季節にまた来てみたいと強く思い、足立美術館をあとにしました。


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