朝晩はめっきり涼しくなってきました。やっぱり季節はちゃんと巡ってくるのですね。
河原町通りを歩いていたら、アーケードの飾りが金魚になっていました。風に揺れて涼しげでした。
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それを見ていたら、読み終わったばかりの本「宵山万華鏡」(森見登美彦作)に出てくる赤い金魚の連想が膨らんで・・・
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiS-V3u9kMJ6pnrpUtgBqXGKgO4-JT_DC-GPSZgpOfort2tZPUQXjAbambsc6mfhbVl2OjRH9UjFLtmia0lr4SUYpjw5deZYMafmaAg633VRfK7SNFZwJGAzSwivP4tO0o-ByHRcw/s320/DSCF9990as.jpg)
ついには、こんな妄想の絵を作って遊んでしまいました・・・(ヒマですねぇ)
装画のさやかさん、モチーフを勝手にお借りしました。すみません。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEinkQRnzqMCzzEEWBMxHcIQS6GniF2OQvA89iTEjxr_rKvEVyw0buSq1FQEbjMAGeCF6N7CPxYjf4lLsM5fXziKRJSQoyKbkCC4y6r30Vc_bl8vrZiDmD4mwGIjt3XdGXuULOtLlA/s400/%E4%B8%87%E8%8F%AF%E9%8F%A1+1s.jpg)
「宵山万華鏡」というのは「祇園祭前夜。妖しの世界と現実とが入り乱れる京の町で、次々に不思議な出来事が起こる。登場人物たちが交錯し、全てが繋がっていく連作中篇集。森見流ファンタジーの新境地!」という紹介内容の本です。その中にいつも出てくる赤い浴衣の女の子と赤い金魚があの世へ引きずり込む怖い存在。他にも招き猫や信楽焼のタヌキ、ダルマ、提灯、骨董品、風船、奥州斎川孫太郎虫などなど、奇想天外なものが意味脈絡なしに現れます。祇園祭に登場する山鉾や通りの名前、建物、路地なども出てくるので、宵山の喧噪を経験していないと、ちょっとついていけないお話かもしれません。逆にあの宵山のすごさを経験すると、ファンタジーなのに、もしかしたら本当にありえる話かもしれないと思えてきます。森見さんの本を読むのは「有頂天家族」「夜は短し歩けよ乙女」に続く3冊目ですが軽いノリの中にもエスプリがきいていて結構楽しめます。ただし京都に土地勘がないとその楽しみも半減するかも。