8/05/2009

三響会


囃子方で活躍中の三兄弟(亀井広忠、田中伝佐衛門、田中伝次郎)主催の三響会を南座で見てきました。さすがに今回は芸妓さん舞妓さんが多かったですね。出し物は舞踊「時雨西行」、半能「江口」、舞囃子「安宅」「滝流し」、「二人三番叟」です。鼓、太鼓、笛に加えて、能、歌舞伎、狂言の世界からの多彩な顔ぶれによる競演がみものです。舞台中央に本物の大きな竹林が現れ、その前に金屏風がしつらえてあります。二人三番叟では、真正面に三人兄弟(鼓)と笛、太鼓の囃子方の舞台、下手に狂言舞台(野村萬斎)、上手に歌舞伎舞台(市川染五郎)という配置で、それぞれが対比したり、融合したりと、普段見られないすごい舞台でした。いつもは脇役の鼓、笛が今回は激しく打ち鳴らされ、かけ声も派手で胸に響く演奏でした。伝統芸能を継承しようという若い人達の新しい試みが着実に根づいてきているとつくづく思いました。

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