8/19/2009

奈良井宿3



奈良井宿の家並みを外からながめると、ちょっと京都の町家とは違います。それは二階が一階よりも一尺五寸(95cm)前にせり出していて、その境に小さな屋根が取り付けられている点です。その屋根には板を重ねた”鎧庇(よろいひさし)”とその板を押さえる桟木、”猿頭(さるがしら)”があります。これは「連なった何匹かのサルが百数十年の風雪に耐えていまにも動き出すかと思われる格調高い造形の美」だそうです。この特徴は中山道では奈良井宿だけとのことで、なかなか風情のある家並みになっています。

2 件のコメント:

nanamekko さんのコメント...

江戸時代にタイムスリップしたような感覚におちいりますね。昔は大勢の旅人がこの家並みを行き交わったのでしょう。ずっとこのまま保存されるとよいですね。

はりねずみ さんのコメント...

家並みを保存しながら、日常の生活をしていくというのは、不便で効率が悪かったりで大変なことだと思います。京都の町家も特別建造物の指定になると、改築とか電気の配線とか、消防法とかが厳しくなって思うようにいかないそうです。国や市の理解や支援がないと保存も難しく、どんどんいいものが無くなってしまうのですね。