作家堀辰雄氏が”東洋のミューズ”と讃えたといわれる”伎芸天像”を一目見たくて立ち寄りました。西大寺から歩いて20分くらいです。近くに競輪場なぞがあって、開催日にはさぞすごい人出だろうと思われますが、この日は静かでした。
門をはいるとうっそうとした林が現れ、新緑がきれいでした。
そして金堂跡にはビロードのような苔のじゅうたんが広がっています。
仏像群がおさめられている本堂です。薬師如来、日光、月光菩薩、帝釈天などなどがずらりと一列に並んでいて見ごたえがあります。それもすぐそばで、手をのばしたら、触ってしまえるくらいです。その一番左寄りに立っているのが、
伎芸天です。頭部は黒く、天平時代に作られた乾漆、首から下は鎌倉時代に作られた木造で色が残っています。顔を傾け腰を少しひねり、手は人差し指と小指を立てた(影絵のキツネの形)独特の形をしています。とても温和な表情をしていらっしゃいます(写真はwebより)。
菩提樹の花がたくさん咲いていました。
本堂の西側にある大元堂、白いノバラが咲いていました。
ここに安置されているのは秘仏の大元帥明王です。6月6日のみ公開で、写真が貼り付けてありました。
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