11/21/2013

藤田嗣治展(レオナール・フジタとパリ)

藤田嗣治が渡仏してのちラテン・アメリカへ旅立つまでの1913年から1931年までの時期にパリで描かれた絵の展覧会がJR京都ISETANの美術館でやっているので見てきました。


パリではモジリアーニ、アンリ・ルソー、ピカソ、マティスなどが活躍していた時代で、藤田はその中で ”西洋と東洋の融合” をめざし、墨を使った独特の画風や、 ”乳白色の肌” を生み出し一躍有名になりました。


「三人の踊り子」図録より

金箔と墨が印象的。のびやかな三人の姿が素敵でとても惹き付けられました。マティスの「ダンス」を連想させます。

「二人の少女と人形」

コワイ表情の子供達の絵をたくさん描いていますが、これはちょっと感じがちがいます。憂いをおびた瞳とおちょぼ口が可愛い。見つめられるとゾクッとします。

「鏡を見る女」

当時パリでは浮世絵がもてはやされていたそう。歌麿の美人画に出てくるモチーフからヒントを得たらしいこの絵。やはり金箔と墨が効果的に使われています。
藤田嗣治は好きなのでいろいろな機会に見ていますが、今回出展されていたのは初めてみるものばかりでした。

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