5/31/2014

湖東三山3(金剛輪寺)

昨日の京都は最高気温33度を記録しました!
まだ5月ですよ、やめてほしいですorz


最後に訪れたのは金剛輪寺、奈良時代に聖武天皇の勅願で行基菩薩によって開山されたお寺です。ここもかなりの山奥で拝観受付をしてから延々と続く山道と石段を上がって行きます。


まずは黒門(山門)、赤門、白門を通り


行けども行けども千体地蔵尊が途切れることなく現れる参道



山の中なので日陰になったり日向になったり


風でクルクルまわる風ぐるまの音だけが響き渡り、一人だと不気味・・・


やっと先が見えてきたと思ったら


最後にまた急な階段


ようやく二天門にたどり着きました


こちらのお寺も信長の焼き討ちに遭いましたが、本堂(国宝)、三重塔、二天門は免れました。(続く)



5/30/2014

湖東三山2(西明寺)

次は三山の中では一番北にある西明寺へ

建立は平安時代。昔は祈願道場、修行道場として栄えていて、かなり広い敷地だったようですが、このお寺も織田信長の比叡山焼き討ちの被害を受けています。幸いなことに山の奥にあったため、国宝第一号に指定された本堂、同じく国宝の三重塔と重文の二天門は難を免れ、貴重な仏像群や壁画が残されています。


長い石段が延々と続き、なかなか本堂にたどりつきません


やっと二天門(持国天と増長天)が見えてきました

ちょっとユニーク



こちらが今回とても楽しみにしていた三重塔の特別公開です。外観も素敵ですが、お堂の中には信じられない世界がひろがっていました。中を見せていただくにはお寺拝観料の他にさらに特別拝観料千円が必要となります・・・塔の中は狭いので大切な文化財に触れないように入り口で荷物を預けます。

「近江若狭の仏像」より

一層目には心柱がありません。須弥壇にはご本尊の大日如来坐像、その周りの四天柱には三十二菩薩や龍や鳥や様々な花などのが描かれています。色も鮮やかで息をするのもためらわれるほどの美しさです。

「白洲正子の旅」より

折上小組格天井には一つ一つ花模様が描かれています

白洲さんはこの内部を見て「山と水と、天と地と、お互いに呼応することにより、この世の浄土を表現しようとしたに違いない」と密教美術のすばらしさを綴ったそうです。

本堂にもご本尊の秘仏薬師如来をはじめとして、日光・月光、十二神将、釈迦如来などなどたくさんの寺宝がありましたが、あまりに塔内のインパクトが強すぎて、印象が薄れてしまいました。

5/29/2014

湖東三山1(百済寺)

琵琶湖の東側にある三つの天台宗のお寺(百済寺、金剛輪寺、西明寺)を総称して湖東三山といいます。このたび、名神高速道路に新たに「湖東三山スマートインターチェンジ」という長ったらしい名前のインターが開設されたことを記念して、普段はなかなか公開しないそれぞれのお寺の秘仏がご開帳ということで行ってきました(5/10)。


まずは百済寺(ひゃくさいじ)。聖徳太子の時代、渡来人は朝鮮の百済から日本海を渡って若狭に上陸、そこらから近江に入ったので、この辺りには古いお寺が多いのだそうです。


素敵な石垣と新緑


本堂や仁王門にたどり着くまでに、かなりの石段を上らなくてはなりません


紅葉の時はさぞ、見事と思われる広いパノラマ名園を通り抜け、さらに石段を上がると、やっと仁王門が見えてきました。大きなわらじが目を引きます。

ここの仁王様は向かい合って立っています


本堂の横には千年菩提樹があります


ご本尊は秘仏(55年に一度の開帳)の十一面観音立像(320cm)
(写真は NHK「心の仏像100選」より)

聖徳太子が根のついた巨木を立ち木のまま彫ったので「植木観音」と呼ばれています。手が異様に長く、顔が小さくアンバランスでな感じがします。古仏のわりに金がきれいに残っているのは秘仏だからでしょうか。


(写真は「近江若狭の仏像」楽学ブックスから)

本尊の脇にちょこんと座っていらっしゃるのが、この美しい姿の聖観音坐像と如意輪観半跏像です。木の肌が素朴で装飾品が豪華で素敵なお姿でした。


 「近江若狭の仏像」から

有名な広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像に勝るとも劣らない像がこちらにあるというので、拝見できるのを楽しみにしていたのですが、残念ながらこのお寺にはなく、博物館に大切に保管されているそうです。


代わりに石像がお庭にありますって言われてもね〜(違いすぎる!)

5/28/2014

ハリネズミくん見っけ

 ガーゼ手ぬぐいをもらいました


茶系のドット柄かと思ったら・・・


よく見ると


寝てる子と起きてる子がいました(フフフ)

5/27/2014

山野草2種

少し前の写真です・・・

山歩きの途中で見つけました。目立たないけど可憐な花たちです

 イカリソウ

 ショウジョウバカマ



5/26/2014

輝く鍾馗ブラザーズ

普通の鍾馗さまは瓦製ですが、ちょっとめずらしいものがあるので紹介します。本来の存在の由来(魔除け)とは違って、サイズも大きく、装飾的なものだと思いますが。


まず、”錫” で造られたもの、もちろん


江戸時代創業の錫の老舗、清課堂さんの屋根です



そしてこちらは同じ作者による ”金” の鍾馗さま(ブラザー)


金箔のお店、堀金箔粉さんです。輝いています!


もう一つある金の鍾馗さま、こちらは兄弟ではありません
(どこだったか忘れました・・・)


邪鬼の上にのっているめずらしい鍾馗さま


京都の街中を散策していると、他にもいろんな鍾馗様に出会えますよ。

5/24/2014

磨崖仏3

同じく、笠置寺にはもう一つ磨崖仏があります。大きな岩だらけの道をしばらく行くと突然それらしき岩肌が現れます。目の前の道は狭く、下は崖になっているので、正面から全体像を見ようとするとのけぞるようになります。


寺伝によると、弘法大師が一夜にして刻んだとされていますが、様式からいって本尊の弥勒仏と同じ、奈良時代の渡来人(中国)の作と思われる虚空蔵菩薩磨崖仏です。



こちらは戦火を免れていて、花崗岩の絶壁(高さ12m巾7m)に蓮華座上に坐し、右手を挙げ、左手を膝上に置く形がはっきりと見えます。


横から見るとこんな感じです。

5/23/2014

磨崖仏2

大野寺の磨崖仏のお手本となったのが、笠置寺の本尊である磨崖弥勒如来像です。


奈良時代中期に中国から来た石工達によって彫られた高さ20m巾15mの弥勒仏ですが、その後三度の火災で表面は焼き崩れてしまったそうです。


平成22年に特殊カメラでの調査が入り、最初の彫刻線が見つかり、復元された像が本堂(正月堂)に置かれています。素敵なお姿ですね。山岳信仰が強かった当時の人はきっと驚愕したことでしょう。

(ネットより引用)


5/22/2014

磨崖仏(まがいぶつ)1

磨崖仏とは、そそり立つ自然の岩壁や巨岩に、掘り刻んで造られた仏像のことです。


こちらは室生寺に向かう時、宇陀川の向こう岸に見える大野寺の磨崖仏です。高さ11.5mの「弥勒磨崖仏」です。後鳥羽上皇の勅により、3年の歳月をかけて彫られたそうです。石大工は、宗人とその一派。柱状の石英安山岩に先ずは13.6mの光背を彫り、内部をみがいてそこに弥勒仏を彫ったそうです。


こんな切り立った崖にどういう作業で彫ったのでしょうか。


線書きなのであまりはっきりはしませんが優しい表情です


望遠レンズでのぞくと衣紋もきれいに見えました。


5/21/2014

カーネーション椿

花の話題が続きますが


林の中にとてもめずらしい椿が自生していました


カーネーション椿といいます
初めて見ました