しばらく休館していた京都国立博物館が4/22に再開しました。
今回のテーマは南山城(みなみやましろ)の古寺巡礼です
国宝、重文の十一面観音像が勢揃いです
南山城というのはあまり聞き慣れない言葉ですが、京都府の南部、奈良と京都を流れる木津川の流域で奈良、平安時代創建の古いお寺が点在しています。またこの辺りに一時、恭仁京が置かれたことから、古い礎石や瓦、さらに古墳時代の貴重な神獣鏡なども多く出土され展示されていました。
有名な浄瑠璃寺、岩船寺をはじめ、普段はなかなか行けない笠置寺、海住山寺、観音寺、一休寺、現光寺、禅定寺、寿宝寺、蟹満寺、神童寺などからすばらしい仏像がお出ましになっています。それぞれ場所が離れていたり、山奥だったりで、交通も不便だし、特別拝観の手続きが必要だったりするので、一同に拝観できるというのは本当に貴重な機会だと思います。(自慢すると、ちなみにこの中で行ってないのは、神童寺と現光寺だけです!)
展示物の説明はコチラを参考にして下さい
千手観音は左右に21本ずつ、合計42本の手というのが一般的ですが、この右下の十一面観音立像(寿宝寺)は日本に3体しかない、本当に千本の手があると言われる仏像の一つです(あとの2体は奈良唐招提寺と大阪葛井寺)。光の当て方のせいでお寺で見た時よりもずっと優しくきれいなお顔つきで、間近でじっくりと拝見することができました。今回はこの展示のために京都国立博物館による文化財調査が行われ、あらたに発見されたものなどもあり驚きました。思ったよりもすいていて、ゆっくりとまわることができました。
新館(平成知新館)のオープンは9月13日です
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