琵琶湖の東側にある三つの天台宗のお寺(百済寺、金剛輪寺、西明寺)を総称して湖東三山といいます。このたび、名神高速道路に新たに「湖東三山スマートインターチェンジ」という長ったらしい名前のインターが開設されたことを記念して、普段はなかなか公開しないそれぞれのお寺の秘仏がご開帳ということで行ってきました(5/10)。
まずは百済寺(ひゃくさいじ)。聖徳太子の時代、渡来人は朝鮮の百済から日本海を渡って若狭に上陸、そこらから近江に入ったので、この辺りには古いお寺が多いのだそうです。
素敵な石垣と新緑
本堂や仁王門にたどり着くまでに、かなりの石段を上らなくてはなりません
紅葉の時はさぞ、見事と思われる広いパノラマ名園を通り抜け、さらに石段を上がると、やっと仁王門が見えてきました。大きなわらじが目を引きます。
ここの仁王様は向かい合って立っています
本堂の横には千年菩提樹があります
ご本尊は秘仏(55年に一度の開帳)の十一面観音立像(320cm)
(写真は NHK「心の仏像100選」より)
聖徳太子が根のついた巨木を立ち木のまま彫ったので「植木観音」と呼ばれています。手が異様に長く、顔が小さくアンバランスでな感じがします。古仏のわりに金がきれいに残っているのは秘仏だからでしょうか。
(写真は「近江若狭の仏像」楽学ブックスから)
本尊の脇にちょこんと座っていらっしゃるのが、この美しい姿の聖観音坐像と如意輪観半跏像です。木の肌が素朴で装飾品が豪華で素敵なお姿でした。
「近江若狭の仏像」から
有名な広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像に勝るとも劣らない像がこちらにあるというので、拝見できるのを楽しみにしていたのですが、残念ながらこのお寺にはなく、博物館に大切に保管されているそうです。
代わりに石像がお庭にありますって言われてもね〜(違いすぎる!)
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