5/23/2013

ゴッホ展@京都市美術館

”今回のゴッホ展はすごいらしい!” というので行って来ました。


京都ではめずらしく、平日なのにすごく混んでいました

よく見るこの自画像の色のいれ方、すごいです!

今回は「空白のパリを追う」という副題がついている通り、アムステルダムのゴッホ美術館の研究チームが7年にわたり、謎だったゴッホの実像を追い求めた結果、その答えが空白のパリ時代(700日)の作品の中にあったという成果をこの展示会で非常に詳しく解き明かしてくれています。53点のうち、日本初公開の作品が36点もあり、今までのイメージとは全然違う絵もたくさんありました。


自画像が8点同時に見られるのも初めてだそうです。この中で⑥は今まではゴッホの自画像だと思われていたのですが、実は弟のテオだと判明したそうです。

左がテオ、右がゴッホ 兄弟似てますねぇ

展示は研究者による科学的な新考察を、問いの形式で紹介してあり、どんな素材に描かれたか?絵の下絵に何が隠されているか?この景色はパリのどこの窓から描いたものか? など謎解き形式でおもしろい展示になっています。この時代にゴッホはいろいろなことを試していたことがわかります。

パリの生活に疲れてこの後、南仏に移り住み、有名なひまわりや糸杉、カフェテラスなどの絵を量産するのですが、たった2年で自殺をしてしまうのですね。南仏でゴッホが過ごしたサン・レミの精神病院を数年前に訪問したことがあります。彼が散策した道がそのまま保存されていて、そこで描かれた絵も表示されていて、ちょっと心が痛かった思い出がよみがえりました。

画家人生わずか10年間に2,000点もの作品を制作したにもかかわらず、ゴッホの生涯で売れた作品は、たったの1枚だけだったというのも驚きでした。 


2 件のコメント:

コッペ さんのコメント...

そそっかしい私はAさんのブログを読んで、ポスターの自画像がテオだったのか?と驚いていましたが、違うことが分かってホッとしました。いやいや、ちゃんと読まない私が悪い。
でも、ただ展示するだけじゃない趣向はいいですよね。

はりねずみ さんのコメント...

あはは、違いが判明してよかったです。
展示の仕方によって、印象がかなり違いますもんね。