1/31/2015

堂本印象名作品

今回の目玉は「木華開耶媛」(1929年)


古事記に出て来る女神を描いたものです。一重八重の桜、たくさんの野の花が咲き乱れる中、コノハナサクヤヒメがとても美しく、引き込まれてしまいます(図録より)。


「太子降誕」(1947年)図録より

聖徳太子の誕生を描いたもので、白の使い方が印象的です。同じ年、藤田嗣治と二人展を開催しているので、影響を受けたのかなと思わせる絵です。
この4年後、印象は聖徳太子をテーマとした三部作を最高裁判所の大法廷の壁画に描いているそうです(見てみたい!)。


「維摩」(1923年)絵はがきより

維摩居士が問答をしている様子が三幅対になっています。維摩教の経典にでてくる故事にまつわり、左下に鎧姿の文殊菩薩が描かれているのが興味深いです。


凛とした表情で迫力があります


渡欧後、作風がガラリと変わります。働く女性を題材に「八時間」(1951年)この後ピカソに惹かれ、陶芸や彫刻も手掛けるようになります。


スケッチも多く描きました。その中にはいつも彼自身が考案したサイン(上に見える赤い女性の横顔、iD)があります。素敵なヨーロッパの水彩画はいつでも堂本印象美術館で見ることができます。


病室で描いた遺作「善導大師」(1975年)

水墨と金の抽象画で表す浄土の世界、その中に阿弥陀如来の顔が薄ぼんやりと見えます。最後まで仏教心が強かったようです。


1/30/2015

堂本印象作品群

東福寺の本堂の天井画の「蒼龍」(1933年)


畳150枚分の巨大な大きさ
(2010年に撮影)


こちらはいつでも外からのぞけます
(時々公開されて中にも入れます)

圧巻なのは


高野山の根本大堂の柱絵や壁画(1942年作)
(こちらは2010年に拝見しました)


四天王寺(大阪)の柱絵や壁画(1942年作)
(残念ながら大戦の時に焼失してしまい、今は見ることができません)



意外なことに、東京の浅草寺の天井画も手掛けているそうです(1957年)
(これはいつか見に行かねば・・・)


他にも教会の宗教画や、神社にも作品が飾られているそうです(続く)。


1/29/2015

堂本印象 障壁画


今、「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で智積院の宸殿に堂本印象が描いた「婦女喫茶図」「松桜柳の図」の襖絵が見られます。あまりにもモダンで、襖絵としては前代未聞のモチーフということで、当時は大きな波紋があった絵ですが、私は大好です(1958年作)。


テーブルで椅子(それもパイプ椅子)に座って野点をしている洋装と和装(なんと、サンダル履き)の女性、デフォルメされた松の木など、いつ見ても新鮮な驚きを感じます。


今回、学芸員の方の解説を聞いて初めて知ったのですが、印象はある時期、とても多くの障壁画を依頼されて描いていたようです。スライドで見たものですが、写真を図録から引用します(画像がひどく悪いです、悪しからず)。


まずは世界遺産に登録されている西芳寺


全面金箔地に大胆なモザイクの絵柄(西来堂 1969年)


西芳寺の本堂には全部で104面もの絵を描いたそうです。いくら大きな絵が得意だといってもすごい量です。残念ながら非公開なので、未だ見るチャンスがありません。



こちらは醍醐寺三宝院の障壁画(1936年作)。 ぜひ、いつか拝見したいものです




これは時々公開される東寺 小子房です(1934年)。6間すべて印象の障壁画で飾られています。




印象の菩提寺、法然院の方丈にある48面は晩年描かれたもの(1971年)で、具象、抽象を越えた彼の芸術の到達点と言われている最後の障壁画です。これもいつかぜひ見たいものです(明日に続く)。





1/28/2015

堂本印象美術館(外観)

金閣寺の近く、きぬかけの路ぞいにあるユニークな建物

これが堂本印象美術館です


彼自身が存命中に(1966年 75才の時)外観から内装、家具まですべて自分自身でデザインしたもので、印象好きにはたまらない空間となっています。


門扉


窓の格子


入り口の壁


外壁や玄関前の柱


扉の取っ手(図録より)


庭の椅子


ただ今、「没後40年・堂本印象名品展」が開催中です。学芸員の方による作品解説が行われていたので参加してきました。
彼は、日本画はもちろんのこと、高野山の根本大塔の壁画や四天王寺宝塔の壁画、東寺や大徳寺、西芳寺などの襖絵、東福寺法堂の天井画、さらにキリスト教の受胎告知や刑架の絵、教会のステンドグラスなど、美の追求は、多岐にわたっていて、信じられないほど勢力的な人だったようです(明日へ続く)。

1/27/2015

もうすぐ春がくるよ

 春を告げる花、スノードロップが咲きだしました


雪のしずく


エデンの園を追われたアダムとイヴ。その時、悲しむイヴをあわれんだ天使が、舞い落ちる雪をスノードロップの花に変えたという伝説があるそうです。天使は「もうすぐ春がくるから絶望してはいけませんよ」とふたりを慰めたといいます(ウィキペディアより)。

1/26/2015

あ〜あ甘かった・・・@北野天満宮

 昨日は初天神で日曜日で大安、おまけに暖かく晴天


楼門(三の鳥居)

ちょっと買いたいものがあったので、何となくいつものつもりで出かけていって唖然! 道もバスも大混乱。今出川通りに面している一の鳥居からもうすごい人で前に進めない・・・


両側にはぎっしり露天が並び、通路は渋滞


投げ売り?


あんな人も


こんな人も・・・


社殿の前もこの行列
いやいやびっくりしてすぐに裏道から退散しました


梅も咲き始めていました


1/25/2015

春の兆し@府立植物園

昨日は暖かい一日でした


ロウバイの花が咲き出しました


木の近くに寄ると甘い香りが漂います



こちらはソシンロウバイ


花びらに透明感があります

1/23/2015

古いガラス戸


実光院の古そうなガラス戸


外の雪あかりが反射して


光ってきれい!



1/22/2015

造形美?

雪解けあとの実光院のお庭


ちょっと目と身体に見えません? 可愛い生き物みたい


剪定されてこぶ状になった幹にモクレンの芽ばえ


雪の下で元気な苔


1/21/2015

昨日は大寒でした

一番寒い日と言われていますが


今朝のほうがもっと冷え込んだようです

寒さはまだこれからが本番・・・

写真は大原の里です(1/19)