2/28/2009

新薬師寺


光明皇后が聖武天皇の眼病平癒を祈願して747年に建立したと言われる新薬師寺はひっそりと建っていました。本堂は天平時代の建築で国宝。昔は七堂伽藍を持つりっぱなお寺だったのが、雷や台風で殆ど消失。それを明恵上人が再建したそうです。本堂内の薬師如来はじめ、我が国最古の等身大の塑像、十二神将も国宝という割には、無造作に安置されていて(手を触れたら壊れそう)ちょっと心配になるほどでした。


拝啓 メタボな薬師如来様
あなた様のお姿は、お写真で一度拝見したら忘れられないほど印象的でした。それ以来、ぜひお目にかかりたいと思っておりました。この度その機会に恵まれ、大変うれしく思っております。目を大きく見開いて、右手を挙げ、よく来たねとおっしゃっているようでした。周りを取り囲んでいる十二神将もそれぞれ表情が豊かで素晴らしく、これが当時極彩色で塗られていた時はさぞかし豪華だったことでしょう。誰もいないお堂で十分堪能させていただきました。合掌

2/27/2009

破石町(奈良)のアート

風でくるくる回っています

塀の上に子供と犬が

竹筒が笑ってる!!

バスから降りて新薬師寺に向かう広い参道の家並みは新しい家に混じって、古い塀が残っていたり、お屋敷があったりします。そこで見つけたのがこのおもしろいアートというか、家の飾り。

2/26/2009

ほんのり



北野天満宮の境内に一本だけ、とてもきれいな色の梅の木があります。半八重のような花びらで白にほんのりとピンクが混ざっています。春がもう来たよ!と教えてくれている暖かい感じがします。

2/25/2009

梅花祭


菅原道真の命日の2月25日には、毎年北野天満宮では梅花祭が行われます。今日は朝から降っていた雨が昼すぎには止んで、薄日も差してきました。外は思ったほど寒くはなく、ちょうど梅も見頃ですごい人出でした。境内では上七軒の舞妓さん達による野点も行われていました.



約2万坪の境内に50種約2000本の梅があるそうです。極早のものはお正月頃から咲き始め、早咲き(1月中旬)中咲き(2月中旬)遅咲き(3月中旬)までいろいろな種類が楽しめます。




先週は固いつぼみだった、本殿前の古い梅の木が半分くらい咲いていました。枝にはびっしりと苔がつき、花も八重で、花のつき方が普通とはちょっと違っていました。

2/24/2009

竹林


観光シーズンの時は人でいっぱいの嵯峨野の竹林も、時期はずれにはひっそりとしています。木漏れ日がきれいでした。まっすぐに伸びた竹林は気持ちが落ち着きます。でも竹はすごい繁殖力で、放っておくと暴れるので、ちゃんときれいな林を保つのは大変なんですよね。放置竹林が増えて問題になっているようです。シーズンにむけて、古い竹垣をなおしている人達がいましたが気が遠くなるような作業でした。


ヤブツバキと竹林

2/23/2009

水仙三種

八重の水仙

黄水仙

これも水仙です(市立植物園で)

川沿いを歩いていると、土手にはたくさんの水仙が咲いています。もうそろそろ終わりの時期でしょうか。これからはラッパ水仙ですね。

2/22/2009

レンガ館

同志社大学の寒梅館という建物の中にあるハーディーホールで、狂言会があったので観てきました。そのついでに同志社大学の構内をちょっとお散歩しました。明治8年に新島襄が創立した英学校が始まりで、外国人の設計によるレンガ造り(ゴシック様式)の風格ある建物が今も残っていて、重要文化財の指定を受けています。構内の建物はみんな同じ色に統一されていて、安心感があります。

有終館は初代図書館

ドイツ風のネオ・ゴシック様式のクラーク記念館

プロテスタント教会としては日本最古の歴史を持つ礼拝堂(チャペル) 白梅と紅梅がきれい。
奥に見えるのは京都市内最古の煉瓦造り建築物の彰栄館

寒梅館の中庭。ホールの他にカフェやレストランもあります。

2/21/2009

ほんわか気分



冬の名物、蒸し寿司を食べてきました。天保時代からあるという古い老舗、寺町二条にある”末廣”というお店です。普通は鯖寿司、棒寿司、箱寿司のテイクアウト中心のお店なので、店内はテーブルが二つあるのみ。お店の外も中も歴史を感じさせる趣き(古さ?)があります。蒸し寿司は11月から3月までの限定です。蒸し上がるまで15分ほど待たなくてはなりません。その間にお酒をと言いたいところですが、メニューにありません(>_<)。そしていよいよ運ばれてきたのは、骨董品の部類に入ると思われる、小さな素敵な器に入った、あつあつのちらし寿司。ふたを開けると、極細の錦糸卵とぎんなんの黄色、海老、カニの赤、穴子としいたけの茶色、絹さやとグリンピースの緑、梅のおふのピンクの彩りが、おいしそうなにおいの湯気と共に、いっぺんに目に飛び込んできて、思わず歓声をあげてしまいました。
”わー、おいしそー!” 一口食べる毎に身体の中がどんどん暖かくなっていきます。ほんわか幸せな気分になりました。

2/20/2009

線香花火のよう


京都新聞の梅だよりに七分咲きと出ていたので、行ってきました城南宮へ。白河上皇が造営した離宮で、平安王朝華やかな頃は舟遊びや歌会の宴、競馬などが催されたり、後には鳥羽伏見の戦いの場所にもなったところです。今でも当時をしのんで、いろいろな行事が行われています。神苑は源氏物語の花の庭、春の山、平安の庭、桃山の庭、室町の庭、城南離宮の庭があり、四季折々の花が楽しめるようです。そして今はこのしだれ梅。もうみごと!というほかありません。



この景色で人がいないのが不思議! 今週末はすごい人でしょう。

背景の竹やぶにもあいますね〜

こうなるともうすごい迫力!


2/18/2009

残念!金地院


特別拝観の看板に誘われて金地院に立ち寄りました。先ずは東照宮にお参り。徳川家康の遺髪が納められてあるそうです。三葉葵が至る所に見られます。梅が人知れずきれいに咲いていました。黒くかなり古そうな威厳を感じる造りで、ふと中をのぞいてびっくり。拝殿の天井には、不気味な龍が描かれていました(柵があって暗くてよくは見えない)。あとで調べてみたら、狩野探幽の筆によるものとわかり、またびっくり。




お庭は小堀遠州作の枯山水・鶴亀の庭園(特別名勝)です。でも私が見たかった特別拝観は方丈の中のふすま絵、狩野探幽・尚信の作品と長谷川等伯の代表作の「猿猴捉月図」です。ところが時間が決まっていて、ちょうどお昼の休憩にはいってしまい、つぎはあと2時間後とのこと。残念ながら今回はあきらめました。

朝早く仕事をする人

昨日の続きです。めずらしく朝早く行動したおかげで、めったに見られない光景を、二カ所で見ることができました。いつもどうやって描いているのだろうと不思議に思っていたので、ラッキー!でした。

     銀閣寺にて
    法然院にて

この後いつもの散歩コース、哲学の道に沿って歩き、南禅寺まで行きました。山門に着いた時はまだまっ青の空で ”ああ、今日はこれでおしまいか、そろそろ帰ろうか” などと思いながら、その奥の水路閣あたりを歩いていたら、急に曇ってきて突然雪が舞い始めました。ほんの一瞬の出来事です。それに西の方は青空なんですよ。いつもそうなんです。今年の京都の雪ってしんしんと降り続くんじゃなくて、舞うんです。だから積もらないんですね。そして通り雨のように、去っていき、さっきの雪がウソのように晴れてくるのです。せっかくいいところに遭遇したのですが、それを写真の撮るのは至難の技。ダメですね、素人には難しすぎる・・・ゴミにしか見えない(>_<)




2/17/2009

あっ雪が!


朝起きたら、うっすらと屋根が白くなっていました。でももう晴れていてどんどん溶けてしまう。またあわててカメラを持って飛び出しました。まずは銀閣寺へ。銀沙灘は日陰になっているので、まだうっすらと雪が残っていました。見上げると比叡山も全く雪がなく、青空が広がっていました。あーあ・・・






国宝の東求堂の屋根からは湯気が立ち上っていました。

2/16/2009

また龍を見に


大徳寺の塔頭、龍源院は石庭で有名なお寺ですが、それよりもふすま絵の龍が見たくてでかけて行きました。普通なら撮影禁止となっているのに、ここはどこも撮影OK。 それに人もぜんぜんいません。作者は不明とのことですが、なかなか魅力的な龍です。


この小さな庭(東滴壷)は昭和35年に作られた日本最小の石庭で、現代壺庭の傑作といわれていています。白砂敷きのなかに5つの石が3・2の石組みに分けて配されていて、一滴の波紋から大海原の広がりをイメージさせる素敵な空間です。