11/28/2017

薬師寺食堂公開

 久しぶりに薬師寺に行ってきました

目的は、田渕俊夫画伯が食堂に描いた「阿弥陀三尊浄土図」の特別公開。以前テレビで製作過程のドキュメンタリーが放映されていて、ぜひ実物を拝見したいと思っていました。


今回復興された食堂(じきどう)。詳しくはこちら



食堂とは文字どおり僧侶が食事をしたお堂で、元来ここには大きな阿弥陀三尊像が祀られていました。復興にあたり山田 法胤管長が、同じくらいの大きさの絵を描いてほしいと、平山郁夫画伯(薬師寺の玄奘三蔵院伽藍の壁画を描いた)の弟子である田渕氏に依頼したそうです。



京都の智積院にすばらしい襖絵を奉納された田渕氏のファンとしては見逃せません。仏画を初めて描くという田渕さんは、3年がかりでたくさんの仏像の絵を模写して自分なりの現代の阿弥陀さまを完成させたそうです。一時体調を崩され心配されましたが、出来上がった作品はほんわかとした優しい絵でした。阿弥陀図の周囲には仏教伝来の道と薬師寺の変遷を表す壁画が14面が飾られていました。平山郁夫さんのシルクロードを描いた「大唐西域壁画」と同じく、この壁画も後世に残る素晴らしい作品となることでしょう。




0 件のコメント: